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テロメラーゼ酵素活性を阻害する植物成分検索法確立の可能性

研究課題

研究課題/領域番号 11877374
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関広島大学

研究代表者

大塚 英昭  広島大学, 医学部, 助教授 (00107385)

研究分担者 井出 利憲  広島大学, 医学部, 教授 (60012746)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード癌 / テロメラーゼ / テリハボク / オトギリソウ科 / テロメア / テロメアーゼ / TRAP / 阻害物質
研究概要

癌細胞は脱分化を起こし、無限増殖能を獲得した細胞である。この細胞にはテロメア長維持機構、つまり通常は、発現していないテロメラーゼの活性が現れていることが多い。そこで本酵素活性を阻害する物質の探索は細胞の癌化阻害、ひいては固体における癌的病変を寛解する事を期待したい。
テロメラーゼ伸張反応は20度、30分間行い、その後90度3分間でテロメラーゼを失活させた。次いで94度45秒、50度45秒、72度60秒のPCR反応を27〜29リサイクル行うことで活性が測定できることが明らかとなった。増幅後は電気泳動でラダーを観察できた。
この方法を用いて幾つかの植物エキスについて検討した。最初に心配した共存する可能性のあるRNAaseによるテロメラーゼテンプレートの分解はあまり観測されなかった。
植物により明らかに差は認められるが、テロメラーゼ反応を阻害する様に見られるエキスでは、同時に内部標準物質であるITASの発現も阻害した様に感じられた。HIVのRNAをテンプレートとするDNAポリメラーゼの強力な阻害物質が蝸牛から発見されたが、実は食物連鎖でテリハボクの成分であろうとの結論に達している。そこで、沖縄で採集した本植物のエキスを用いて検討したところ、テロメアのラダーが確認されないと同時にITASのバンドも全く確認できなかった。ダイリューションをかけても同様で、多分にPCRに必要なTaqDNAポリメラーゼも阻害しているとの結論に達した。今後は同様な成分の検索をDNAをテンプレートとするTaqDNAポリメラーゼの阻害物質でも、いずれにしてDNAポリメラーゼであるテロメラーゼの阻害活性を担う可能性がある。よってITAS指標として簡便な方法で予備的スクリーニングを行う方が有効であると結論された。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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