研究課題/領域番号 |
11877384
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
市川 厚 京都大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (10025695)
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研究分担者 |
田中 智之 京都大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (40303846)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | LDL粒子 / HDL粒子 / マスト細胞顆粒 / ヒスタミン / ヘパリンプロテオグリカン / キマーゼ / 動脈硬化ラット / クロモグリク酸 |
研究概要 |
本年度の研究実施計画に基づき、以下の研究成果を得た。 1.LDLおよびHDL粒子と結合するマスト細胞顆粒中の成分の同定: ラット腹腔性マスト細胞およびラット由来マスト細胞株(RBL-2H3)から密度勾配遠心法を用いて精製顆粒を調製した。また、ラット血清中から[^3H]標識コレステロール標識LDLおよびHDL粒子を調製した。調製した標識粒子と顆粒とを反応させると、顆粒への標識粒子の移行が確認された。次に、顆粒からヒスタミン、ヘパリンプロテオグリカン、キマーゼ、高塩濃度溶解マトリックス蛋白の各構成成分を分離した。これら成分と標識粒子とを一定の塩濃度の条件下で反応させたところ、ヘパリンプロテオグリカンと2M NaClで溶解したマトリックス蛋白の2成分に標識粒子が移行した。これにより、顆粒と標識粒子との反応で、LDL/HDL粒子中のアポ蛋白が部分分解することがわかった。さらに、ラット腹腔性マクロファージによる標識粒子の取り込み量は、マスト細胞の顆粒が共存すると増大することがわかった。 2.動脈硬化モデル動物におけるマスト細胞の分布動態: 動脈硬化モデルを常法によりラットに作製したところ、障害を受けた血管周辺に脱顆粒像を示すマスト細胞が多く存在することを確認した。さらに、マスト細胞の周辺にアポ蛋白陽性の粒子を含む単球・マクロファージが存在することを見出した。 3.マスト細胞の機能変化とLDLの蓄積・分解代謝: マスト細胞の脱顆粒阻害剤であるクロモグリク酸を添加すると、マスト細胞、マクロファージ共存下での標識粒子の取り込み活性は減少した。反対に、compound 48/80添加により取り込み活性は促進した。
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