研究概要 |
1スイミングプールにおけるプログラム参加による疾患状況改善ケースの追跡 当該プールの特長は,高度な浄水機能をそなえたプール水浄水器,及び飲料水浄水,さらにそれらを家庭でも利用するというシステムである.現在の一般プール水質基準より,その浄水目標を高く設定しており,設備コストも高い値になっている。 2.長期的シミュレーションの試行 スポーツ投資のコストベネフィット分析という視点から、プログラムコストによる過去の通院治療関連医療費の削減がベネフィットとの操作的定義のもとに2020年までのシミュレーションを行い、便益評価をとらえることができるポジティブなモデルとして示した。モデルにはポジティブな漸増傾向が中途でネガティブな効果により阻害されるというシナリオも組み込んで行われた。 費用便益モデルを論考するためには、今ケースと対極にある事例として、ネガティブな傾向が大きくなる場合に、いかなる社会的提言をするかという深刻な問題も考える必要があるだろう。すなわち、プログラムの失敗とはどの時点で判断するのかという問題である。追証すべきベクトルは多いが、基本的にはポジティブなケース追跡を行いながら、そこでの経済社会的阻害要因を考慮するというプロセスが実践的と思われる。 3、関連研究展望 特に欧州を中心に、水(鉱水)を利用した健康維持増進施設が展開されている。特に注目すべき点は、いわゆるミネラルウオーターの効用が一般に明示されており、さらにそれらを疾病の治療等に使用する際に保険の対象となることがあるが、水利用をライフスタイルに取り入れ健康管理をすることが、社会的にも広く認知されているといえる。
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