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最大運動とエナジェティクスとの関係をシステム理論的に考察する試み

研究課題

研究課題/領域番号 11878008
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関国際武道大学

研究代表者

土居 陽治郎  国際武道大学, 体育学部, 助教授 (90227695)

研究期間 (年度) 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
キーワードエナジェティクス / 非線形モデル / 最適制御理論 / ローマン反応 / シミュレーション
研究概要

本研究では、身体運動時のエナジェティクスに関する最大運動をめぐる問題に焦点を当て、運動者側に立った最大運動を理論的に明らかにしようというものである。この分野に関する実験的資料を数多く収集し、MargariaモデルをもとにATP-CP系、乳酸生成系およびTCAサイクル系の3つのエネルギー生成系を非線形システムで記述することを試みた。
その結果、変数が8個からなる非線形微分方程式で表すことに成功したが、身体運動は単なる刺激-応答という受動的構造でないため、エナジェティクスモデルに対して何らかの運動者側のコントロールは必要である。しかし、運動者側のエネルギー生成系に対するコントロールそのものをモデル化することはほとんど不可能であるという結論が、本研究での限界であった。その中で、運動者自身が有しているエネルギー生成系能力を最大限に利用しようとするという「最大運動」の場合に限っては、最適制御理論を適用することで、ある程度そのコントロール状態を記述し得るものと推測された。この場合のコントロール状態というのは、ATP-CP系と乳酸生成系の2つの系に適用され、TCAサイクル系はそれらの状態から必然的に引き出される系であると結論づけられた。このような結果は、過去の数多くの実験的成果を裏付けるものであった。
しかしながら、実際の身体運動における最大運動は運動形態によって駆動する筋が大きく変化するので、本モデルで提示したような仮説の検証は非常に困難であることが示唆され、今後は仮説検証につながる研究の必要性がある。さらに、不十分であった乳酸回復系や脂質系などのエネルギー生成系を含んだエナジェティクスモデルの構築ということも課題である。

報告書

(1件)
  • 1999 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 宮地力編著: "データサイエンス「スポーツのデータ解析」"共立出版. 250 (2001)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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