研究課題/領域番号 |
11878033
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 宮城大学 |
研究代表者 |
半田 智久 宮城大学, 事業構想学部, 教授 (30295399)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 教科書電子化 / 電子テクスト / インタラクティビティ / 人工補完学習 / 教育メディア / 偏在情報環境 / 総合学習 / 学習環境 |
研究概要 |
本研究は学校教育体系における課程相互、教科間相互の連携をとり、総合的な学習や中高一貫教育の効果的促進に資するなど、新たな教育・学習基盤づくりのための教科書電子化をすすめ、その効果を実証的に研究するためのプロトタイプを開発し、全体計画の見通しをつけることを目的に行われ計画どおり完了した。 具体的には、中学国語科をモデルに電子化をすすめた。作業にあたり基盤とするソフトの選定が第一の課題となった。Abobe社他3社のソフトとHTMLでブラウザを利用する方法のそれぞれを試行し、開発上、利用上の長短所を検討した。その結果、柔軟性、全体容量、将来性等との兼ね合いからPDFファイルを基盤に適宜Javaによる機能補完をし、ブラウジングは当面Adobe社のAcrobatを利用することが最適と判断できた。 当初は全面的なマルチメディア化も想定したが、教科書の内容が想像以上に言語テクストに重みがおかれ、その価値の大きさにも再認識させられた。結果、その点を活かすためにも、むしろ文章表現をたいせつにしたプラットホームの選定が重要と判断するにいたった。その一方で電子テクストならではのマルチメディア機能の利点も一部発揮させることができるという感触も得た(とくに読み上げ機能は、国語科においては古文、漢文で顕著な効果をもたらすことが確認できた)。十分な関連内容間のリンクを張る時間とマンパワーについても見積もりをつけることができた。 研究成果は10月に日本教育工学会、11月に日本教育情報学会で発表した(裏面参照)。両発表のまとめは日本教育工学会の学会誌に投稿した。また、本研究の成果を含めた著作を2000年度に刊行する予定で執筆中である。本研究は今後、ハードウェアの開発と全教科の統合という全体計画に継続されることが望まれ、2000年度の科学研究費一般研究、展開研究に申請済みである。
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