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バイオマス由来の多糖類高分子を活用した環境に優しい重金属汚染土壌の修復技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 11878102
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 環境保全
研究機関佐賀大学

研究代表者

井上 勝利  佐賀大学, 理工学部, 教授 (90039280)

研究分担者 宮島 徹  佐賀大学, 理工学部, 教授 (40128103)
研究期間 (年度) 1999 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード重金属汚染土壌 / 溶離 / 鉛 / 銅 / 熱水分解ペクチン酸 / キトサンオリゴ糖 / EDTA / ASDA / 重金属 / 汚染土壌 / 修復 / ペクチン酸 / ガラクツロン酸 / キトサン / 錯形成
研究概要

重金属汚染土壌のモデルとして鉛を最も多く吸着する粘土鉱物であるバーミキュライトを選び、これに鉛(II)や銅(II)イオンを担持させ、様々な溶離剤を用いてこれらの重金属の溶離テストを行った。
すなわち鉛に対しては既に鉛イオンに対して高い親和性を有することが見出されているペクチン酸を130℃の熱水で処理して得られる熱水分解物(熱分解ペクチン酸)を用いて溶離に対する熱分解ペクチン酸の濃度、接触時間、pHの効果について調べた。さらに比較として従来汚染土壌の洗浄に用いられているEDTA,ならびに最近生分解性のキレート剤として三菱レイヨン(株)で開発されたL-アスパラギン酸2-酢酸(ASDA)、ならびに酢酸を用いて同様の溶離テストを行った。その結果、溶離が最も効果的なのはEDTAで、その次はASDAであるが、熱分解ペクチン酸も良好な溶離特性を発現し、5mM以上の濃度で用いれば90%以上の溶離が達成できることが分かった。pHの効果についてはいずれの溶離剤もpH>6の領域では溶離がpHの増加に伴い減少する三とが分かった。
銅に対しては銅(II)イオンに対して高い親和性を有することが知られているキトサンを酵素で分解して製造された市販のキトサンオリゴ糖、ならびにその単量体であるグルコサミンを用いて溶離に対する溶離剤の濃度、接触時間、pHの効果について調べた。またこの場合も合成のキレート剤であるEDTAやASDAを用いて同様の溶離テストを行い、性能の比較を行った。その結果この場合もEDTAとASDAが最も良好な溶離を示したが、キトサンオリゴ糖も低いpHにおいてはほぼ100%の溶離を達成した。グルコサミンの場合はこれらに比較するとそれ程良好な結果は得られなかった。グルコサミン以外の試薬では溶離はこの場合もpHの増加と共に低下した。

報告書

(2件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書

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公開日: 1999-04-01   更新日: 2016-04-21  

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