研究課題/領域番号 |
11878113
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
下東 康幸 九州大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00211293)
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研究分担者 |
下東 美樹 福岡大学, 理学部, 助手 (60078590)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 概日リズム / ペースメーカー / ペプチドホルモン / PDH / PDF / レセプター / 受容体 / 発現クローニング |
研究概要 |
カニの色素拡散ホルモンとして発見された神経ペプチドPigment Dispersing Hormone(色素拡散ホルモン・PDH)は、概日リズムの発現ペースメーカーとして考えられている。本研究の目的は、PDHの受容体を同定し、概日リズム発現の分子機構を明らかとすることである。このため、特有の内在性PDHペプチドを持ち、概日リズムの発現が明らかなショウジョウバエについてPDHペプチドの放射ラベル体を化学合成し、脳のホモジネートに対して結合試験を実施し、受容体存在の有無を検討する。ショウジョウバエ・PDHのアミノ酸配列(AsnSerGluLeuIleAsnSerLeuLeuSer LeuProLysAsnMetAsaAspAla-NH_2)はカニのPDHペプチドと3残基が異なるのみである。 本研究ではまず、ショウジョウバエのPDHを化学合成した。この化学合成においては、N末端アスパラギンの導入が非常に困難であった。しかも、β転位し易いジペプチド配列AsnSerが2カ所もあり、これに起因する副反応などのため合成に細心の注意が必要であることが判明した。天然相当のペプチドはHPLCにより精製し、これのN末端に^<125>Iでラベルしたボートハンター基(BH)を導入を試みた。PDHペプチドへのBH基の導入は必ずしも効率的ではなかったが、調製した^<125>1-BH-PDHを用いて、ショウジョウバエ脳ホモジネートに対する結合試験を実施した。その結果、^<125>I-BH-PDHの高濃度領域において特異的結合が観察された。しかしながら、その結合は十分なものではなく、さらに、^<25>I-BH-PDHが半減期、結合親和性の観点から最適なトレーサーではないと判断されたため、4位ロイシンをデヒドロロイシンにし、これを還元的にトリチウムラベルすべく、現在PDH前駆体アナログを合成している。本研究の結果は、ショウジョウバエ脳に、しかもの膜画分にPDHの受容体が存在することを強く示唆した。今後、より適正なトレーサーで受容体の同定できることが強く期待される。
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