研究課題/領域番号 |
11878130
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 (2000) 筑波大学 (1999) |
研究代表者 |
中島 利博 聖マリアンナ医科大学, 難病治療研究センター, 助教授 (90260752)
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研究分担者 |
深水 昭吉 筑波大学, 応用生物化学系, 教授 (60199172)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 転写統合装置 / アセチル基転移酵素 / 動脈硬化症 / 血管平滑筋細胞 / トロンビン / 細胞増殖 / CREB結合蛋白質CBP) / アセチル基転移酵素活性 / 転写コアクチベーター / アセチル化リジン抗体 / MAPキナーゼ / CREB binding protein |
研究概要 |
私たちを含む幾つかの研究グループによりCBP(CREB binding protein)をはじめとする転写コアクチベーターの機能解析が進められた(Nature Genetics2000,JBC2000,2001,Cell1996,1997、Nature1996、MCB1996など)。さらに、転写コアクチベーター分子が複数のシグナル伝達系の協調・拮抗の最終ターゲットとして存在し、シグナル伝達の多様性・巧緻性を規定していること、また、細胞増殖・分化・アポトーシスなどの非常に多くの生物学的現象に関与していることが示された。これらのことより、わたしたちは転写コアクチベーターをコンピューターの集積回路(IC)に相当すると考え転写統合装置と命名した。 最近、これら転写統合装置分子群にヒストンをはじめとする核内因子に対するアセチル基転移酵素活性が存在することが報告された。 これらの研究成果に基づき、転写統合装置機能、とくにその酵素活性をモニターするために抗アセチル化リジン抗体を作成した。本抗体により核内アセチル化シグナルの検証が可能となった。さらに動脈硬化症の病巣血管平滑筋細胞では増殖シグナルに伴い核内アセチル化シグナルが有意に亢進していることを世界に先駆け発見した(BBRC1999)。現在、同抗体を用い、動脈硬化症のみならず種々の疾患の病態と核内アセチル化が関連していること、及び新規核内アセチル化タンパク質の同定が進行している。今後、これらの解析により同抗体の有用性が確証されることが期待される。
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