研究課題/領域番号 |
11878137
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
横田 崇 東京大学, 医科学研究所, 客員教授 (50134622)
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研究分担者 |
小出 寛 東京大学, 医科学研究所, 寄付研究部門教員 (70260536)
西中村 隆一 東京大学, 医科学研究所, 寄付研究部門教員 (70291309)
高木 峰生 東京大学, 医科学研究所, 寄付研究部門教員 (10272501)
平家 敏男 東京大学, 医科学研究所, 客員助教授 (90190173)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1999年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 造血幹細胞 / 胚性幹細胞 / 自己複製 / HES |
研究概要 |
造血幹細胞が体外で増幅するか否かを正確に判定するためには、造血幹細胞の純化という問題を避けては通れない。中内らはすでにマウス造血幹細胞がLin^-Sca-1^+c-kit^+CD34^-分画に存在すること、1個の細胞を1匹のマウスに骨髄移植するやり方で、この分画の細胞の5個に1個以上が移植を成立させる造血幹細胞であることを示している。われわれのキメラレセプタートランスジェニックマウスからクローンソーティングにより得られたLin^-Sca-1^+c-kit^+CD34^-細胞を、単独のサイトカインで培養しても、増殖能もCFU-Mix形成能も観察されなかった。また、IL-6+SCFなどの組み合わせで培養すると、10〜20%の細胞が増殖能を持つ共に、CFU-MIx形成能も獲得した。さらに、Lin^-Sca-1^+c-kit^+CD34^-細胞をヒトGM-CSF+SCFの組み合わせで培養すると、約60%の細胞が増殖能を示し、CFU-Mix形成能も顕著に増大した。さらに、ヒトGM-CSF+SCFの組み合わせで無血清培地で7日間培養し、1細胞から20-50個の細胞に増幅した画分を、上記と同様に、致死量放射線照射したLy5.1マウスに移植した。予備的な実験からは移植後6ヶ月で5匹中3匹に1.5〜4.8%の割合でLy5.2陽性細胞が生着していることが明らかとなった。一方、IL-6+SCFの組み合わせで培養した細胞を移植した場合、Ly5.2陽性細胞の生着は、5匹中1匹も観察されなかった。今後、骨髄再構築能を詳細に検討し、造血幹細胞の体外増幅の可能性について検証する予定である。さらに、ES細胞から血液細胞を分化させる系を立ち上げ、転写因子HESの誘導的発現系を確立した。今後、この遺伝子をES細胞に遺伝子導入し、血球分化の系におけるHESの役割を検討する予定である。
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