研究課題/領域番号 |
11878161
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
西中村 隆一 (2000) 東京大学, 医科学研究所, 客員助教授 (70291309)
平家 俊男 (1999) 東京大学, 医科学研究所, 客員助教授 (90190173)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 神経幹細胞 / モノクローナル抗体 / ニューロン / グリア / neurosphere |
研究概要 |
モノクローナル抗体作製法として、nativeな細胞膜表面抗原に対する抗体を得るために、細胞全体を免疫原とする方法を用いて免疫を行った。また免疫原として、Weissらが開発した神経幹細胞培養法の1つであるneurosphere法により培養した神経幹細胞を用いて、マウスモノクローナル抗体を作製した。neurosphereは神経幹細胞およびニューロン、グリアの前駆体細胞を含むヘテロな細胞の集団塊である。よってneurosphereを抗原として作製した抗体は1)神経幹細胞特異的な抗体、あるいは2)分化したニューロンやグリアの前駆体に特異的な抗体、3)いずれも非特異的に認識する抗体の3種類が得られた。FACSなどにより神経幹細胞の分離を行う場合、1)、2)のいずれの抗体が得られた場合でも、神経幹細胞特異的な抗体はpositive selection、ニューロン、グリア細胞の前駆体に特異的な抗体はnegative selectionに用いることができる。これら複数の抗体を組み合わせることによって、より精度の高い神経幹細胞分離が可能になると考えられる。現在、ラットneurosphereの免疫染色によるスクリーニングにより100ほどの抗体を産生するハイブリドーマを得た。これらの抗体に対して脳の切片の免疫染色、さらに得られた抗体の生物学的効果を検討しているところである。生物学的効果としては、抗体による神経幹細胞の自己複製能を増強あるいは抑制、逆にニューロンおよびグリアの分化の促進あるいは抑制を検討している。
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