研究課題/領域番号 |
11878180
|
研究種目 |
萌芽的研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
|
研究機関 | 国立循環器病センター |
研究代表者 |
岸田 晶夫 国立循環器病センター研究所, 生体工学部, 部長 (60224929)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 不飽和ポリエステル / ポリ乳酸 / ヒドロキシ桂皮酸 / 生分解性 / 架橋剤 |
研究概要 |
不飽和基を有するαヒドロキシ酸を一成分とするポリエステルを合成し、光硬化性やラジカル反応性を有する新しい生分解性高分子の開発を試みた。前年度に引き続き、4-ヒドロキシ桂皮酸(4HCA)と乳酸との共重合によって種々の組成のポリエステルを合成した。HCAの導入量は溶解性と機能性を合わせ持つ20%以下のものを中心に合成した。液状の低分子単量体と混合し、ラジカル共重合することで、生分解性の硬化性樹脂が得られることが分かった。これは適当な無機フィラーを混合することで、骨接合セメントとしての応用が可能であると思われた。硬化性(ラジカル反応性)を制御するためには、桂皮酸含有量を高める必要がある。そこで4-ヒドロキシ桂皮酸の異性体である3-ヒドロキシ桂皮酸(3HCA)、2-ヒドロキシ桂皮酸(2HCA)を用い、またそれらと共重合するαヒドロキシ酸としてグリコール酸を用いて、新しい共重合体の合成を試みた。組み合わせが多数あるため、すべてのバリエーションを合成できていないが、おおむねすべての場合において共重合体が得られ、光反応性を有していることが予備検討において明らかになった。用いる桂皮酸によって種々の物性の共重合体が得られる。一部のものはペースト状で得られ、低分子量単量体や有機溶媒への高い溶解性が得られている。しかしながら、桂皮酸の種類によって物性や光反応性が大幅に変化するため、それぞれの共重合体において組成を変化させたものシリーズで合成し、総合的な評価を行っている。
|