研究課題/領域番号 |
11891006
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
宮本 一夫 九州大学, 文学部, 助教授 (60174207)
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研究分担者 |
高浜 秀 東京国立博物館, 東洋課, 中国考古室長 (60000353)
大貫 静男 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (70169184)
秋山 進午 大手前女子大学, 文学部, 教授 (00126484)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 秦文化 / 文化接触 / GIS / 大堡子山墓地 / 形質人類学 / 牧畜農耕民 / 農耕民 |
研究概要 |
周や秦は中国西北部に位置し、後に中国を統一した王朝である。こうした王朝の出自は、牧畜農耕民と農耕民という二つの異なった社会の交錯地帯、すなわち文化接触地帯に出現した。こうした文化接触地帯における地域政体の出現を客観的に評価する必要がある。特に秦はその文献にみられる故地である西垂の比定がこれまで議論されてきたが、近年西周後期の秦公墓が発見されるにおよび甘粛省礼県付近が、その可能性のある地点と考えられに至った。本研究は、秦の初期の都邑である西垂宮を推定するために、秦公墓に関する考古学的な検討、また文献学的な検討を行った。さらに、数値データを利用し礼県付近の地形図を作成して地理的景観からの分析を行い、あるいはリモートセンシングにより、西垂宮の比定を試みた。さらに現地踏査を加味して西垂宮の予想地点を推定したものである。さらに将来の予想地点での分布調査や発掘調査にあたっての調査法を開発した。また秦の出自を明らかにするため、甘粛省から陝西・河南省にかけての新石器時代から秦文化に関する遺跡・文献集成を行った。さらに地域区分の背景となる環境や生業を明らかにするため、遺跡出土の植物・動物遺存体の集成を試みた。さらに遺跡分布をGIS(地理情報システム)により分析し、秦文化に至る文化接触地帯の時間軸上の文化動態を明らかにすることが可能になった。こうして秦文化に至る文化動態を想定するに至った。こうした研究成果を研究成果報告書にまとめた。
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