本研究は、「人事査定制度の国際比較研究」を企画するため、欧米の研究者との意見交換と研究プロジェクトへの参加と協力を要請することであった。 イギリスでは、マンチェスター大学のJill Rubery教授と意見交換し、研究への協力を要請した。また、教授の下で勉強している大学院生の杉橋やよい氏と面談し、研究プロジェクトへの参加を要請した。杉橋氏との面談と、その後のやり取りの結果、彼女の博士論文完成を優先しつつも、その後もイギリスに滞在することを前提に、研究プロジェクトへ彼女が参加することとなった。また、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスのJohn Kelly教授およびカディフ・ビジネス・スクールのEdmund Heery教授と意見交換し、研究への参加ないしは協力を要請した。両者とも協力を約束してくれたが、John Kelly教授とは、研究プロジェクトが本出発するならば、2000年秋に再度意見交換することになった。 アメリカのニューヨークでは、コロンビア大学のChristina Ahamdijian教授とニューヨーク大学のTish Robinson教授に研究プロジェクトへの参加を要請した。Tish Robinson教授は参加を真剣に検討してくれたが、すでに予定されているの他の研究プロジェクトの研究負担との関係から、本研究プロジェクトへの参加は不可能との結論になってしまった。期待していたので、残念であった。しかし、両教授とも、ニューヨークで本研究プロジェクトが実施するかもしれない企業実地調査への協力は、快諾してくれた。 意見交換し面談したすべての研究者が、本研究プロジェクトに大きな関心を持ってくれた。それぞれの国でも、本研究プロジェクトと同様な研究関心があることがよくわかった。研究協力の約束をもとに、本研究をなるべくすみやかに立ち上げたい。
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