研究課題/領域番号 |
11897022
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
保存治療系歯学
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡田 宏 大阪大学, 歯学部, 教授 (40038865)
|
研究分担者 |
西沢 俊樹 国立感染症研究所, 口腔科学部, 齲蝕室長 (00072942)
石川 烈 東京医科歯科大学, 歯学部, 教授 (10014151)
村山 洋二 岡山大学, 歯学部, 教授 (50029972)
安孫子 宜光 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (70050086)
奥田 克爾 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (40085741)
|
研究期間 (年度) |
1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
|
キーワード | 歯周病 / 免疫療法 / ワクチン / 歯周病原性細菌 / 能動免疫 / 受動免疫 / 経口免疫 / 経鼻免疫 |
研究概要 |
歯周病は日本人の中高年の9割以上が罹患し、歯牙喪失の第一原因であるとともに、全身疾患との深い関連性が報告される疾患である。子の歯周病は歯肉縁下プラーク細菌を原因とする感染症であり、その予防のための免疫療法の確立が望まれている。本研究では、現時点での歯周病に対するワクチンの開発に関する知見を集約するとともに、今後さらに研究を邁進すべき検討事項を討議した。 班会議において、まず第一に解決されなければならない問題として、ワクチン作成の対象とする抗原の選定が議案としてあげられた。歯周病に対するワクチンの作成に関しては、単一の細菌によって惹起こされる感染症とは異なった概念が必要であるとの認識に基づき、いかなる細菌のどの抗原に対するワクチンを作成するのが有効であるのかが討議された。その結果、細菌の定着に関与する因子であるP.gingivalisやF.nucleatumの共凝集因子や、宿主防御作用からの回避に関与することが示唆されているA.actiomycetemcomitansの血清型特異多糖などが候補に挙げられた。 次に、ワクチンに用いるペプチド抗原の設計に関する最新の情報が提供され、マルチアグレトープ型T細胞に関して、P.gingivalis定着因子に対する中和抗体としてヒト型のsingle chain variable fragment抗体の作成例が紹介され実用化の可能性が示された。また、能動免疫に関して投与経路に関する検討が行われ、経粘膜免疫である経口免疫法や経鼻免疫法による口腔内へのIgA抗体誘導の有効性が討議された。 さらに、今後の研究の効率化のために、各研究機関で共通の研究成果が得られる歯周病の動物モデルの開発の必要性が議論された。
|