研究課題/領域番号 |
11898005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
文化財科学
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研究機関 | 奈良国立文化財研究所 |
研究代表者 |
西村 康 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 室長 (80000488)
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研究分担者 |
亀井 宏行 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (60143658)
荒井 郁男 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (90017400)
置田 雅昭 天理大学, 文学部, 教授 (50248176)
中條 利一郎 帝京科学大学, 理工学部, 教授 (60016285)
蜂屋 弘之 千葉大学, 工学部, 教授 (90156349)
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研究期間 (年度) |
1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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キーワード | 遺跡探査 / 広域探査 / 水中探査 / マルチプル探査 / 音波探査 / GPS測位 |
研究概要 |
本研究は、重点領域研究『遺跡探査』で開発できた遺跡探査専用の装置と方法を用いて、今までとはまったく異なる数100mからkm単位の広範な遺跡を対象にして、迅速に効果的な探査ができる方法を開発することを目的としたもので、広域遺跡としては海底や湖底にあるもの、沈船も研究の対象に含めている。すなわち、広域を探査する場合に必要な装置の動いた軌跡の位置だし、データの処理の方法は、これら異なる環境に置かれている対象にも共通である。また、わが国は四周を海に囲まれているにも関らず、水中遺跡の調査研究が立ち遅れており、緊急に開発研究を推進する必要があるからでもある。この研究課題を達成するために以下の点を研究し成果を得た。 1)今までに開発できている遺跡探査用の装置、方法を、マルチプルなものとして完成させ、広域探査に対応できるように開発するために、その方策を検討、設計の具体的イメージを得た。 2)広域探査に必要なGPS測位によるランダム位置データ採取と、データ処理の方法を検討した結果、課題の大部分は現在おこなわれる方法と機材を用いながら、研究目的に必要なソフトを開発すれば対処でき、期待する成果があげられると判断した。 3)水中調査に必要な、a)測量基準点の設置と位置だし、b)海底や湖底の探査では、既存のいづれの装置、方法とも遠距離と大深度を対象としており、考古学的目的に合致したものに変更、あるいは改良する必要のあることがわかった。 以上のように検討してきた結果、『広域遺跡探査一地上から水中へ一(仮題)』という課題のもとに、理工学の技術と融合した遺跡調査の方法の開発研究が緊急に必要であると認識した。
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