研究課題/領域番号 |
11898018
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
環境影響評価(含放射線生物学)
|
研究機関 | 滋賀県琵琶湖研究所 |
研究代表者 |
熊谷 道夫 滋賀県琵琶湖研究所, 研究企画部, 総括研究員 (40234512)
|
研究分担者 |
焦 春萌 滋賀県琵琶湖研究所, 研究企画部, 研究員 (70280815)
朴 虎東 信州大学, 理学部, 助教授 (20262686)
占部 城太郎 京都大学, 生態学研究センター, 助教授 (50250163)
|
研究期間 (年度) |
1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
|
キーワード | 湖沼 / アオコ / 毒性シアノバクテリア / 生態系リスク / 同定 / 国際標準 / データベース / ワークショップ |
研究概要 |
湖沼においてアオコを形成する、毒性シアノバクテリアの増殖にかかわるリスク評価についての国際ワークショップを、平成11年12月に琵琶湖研究所で開催した。この中で、世界各地における毒性シアノバクテリアの異常増殖の現状と、琵琶湖を中心とした生態系リスク評価についての議論を行い、以下の結論を得た。 1.現在、世界各地で毒性シアノバクテリアの発生回数や発生場所が増えてきており、これらの現状を正確に把握し、相互比較が可能な国際的なデータベースの作成を行うことが提言された。 2.琵琶湖における毒性シアノバクテリアの密度は、健康被害をもたらすほど高濃度ではないが、風による吹き寄せや、プランクトンの浮上といった集積機構によって、湖岸域では高濃度になる可能性があることが指摘された。これは、水浴や飲料に被害を及ぼすかもしれない。 これらの課題を解決するために、コンピューターを用いたプランクトンの画像解析手法や遺伝子解析手法を積極的に利用して、毒性シアノバクテリアの正確な同定・計数の世界標準化を計ることが必要である。そのためには、世界各地の毒性シアノバクテリアのサンプルを分析することによって、地域的・季節的によりきめの細かい環境監視手法を確立し、地域住民の生活や健康をモニターすることも必要である。今後は、琵琶湖をケーススタディとして、上記に必要なさまざまな技術や手法の開発を行い、琵琶湖における当面の課題を解決すると共に、広く世界で活用できる技術を確立することが合意された。さらに、毒性シアノバクテリアに関する文献の収集も行った。
|