研究課題/領域番号 |
11898020
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
構造生物化学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
谷口 和弥 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40028204)
|
研究分担者 |
原 愉吉 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00092429)
林 雄太郎 杏林大学, 医学部, 教授 (10086556)
竹安 邦広 京都大学, 総合人間学部, 教授
|
研究期間 (年度) |
1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1999年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
|
キーワード | Naポンプ / P型ポンプ / ポンプATPase / テトラプロトマー / ウアバイン様物質 / Na / K-ATPase / オリゴマー構造 / 酸不安定ATP結合 |
研究概要 |
1999年8月18〜23日、3年ごとに開催されるNa^+/K^+ポンプ国際会議を日本で始めて札幌で開催するための企画と準備を行った。Na^+/K^+ポンプの先駆的な研究を行ってきたSkou,Post,Askari,Lingrelを含む7名にWhat did we learn from Na/K-ATPase?とした特別講演を、さらに、従来の会議と比し際立った特徴はNa^+/K^+ポンプ以外のP型ポンプ、Ca^<2+>ポンプ、H^+/K^+ポンプの分野の研究者のみならず、世界をリードしている日本の他のポンプ研究者、F型及びV型ポンプの二井教授(阪大)、Myosin1分子可視化の柳田教授(阪大)、Myosinモーターの須藤教授(東大)、及びF_0F_1の回転を証明した吉田教授(東工大)グループの安田博士(CREST)の講演を企画・実行したことである。又P型ポンプの4量体説が初めて我々により提案され、シンポジウムとワークショップでさらにP型ポンプのオリゴマー構造に関し白熱した議論が行われた。全体としては徐々にオリゴマー説が受け入れられ始めたように思われた。さらに高血圧症と密接に関連するウアバイン様物質の生体における存在が明白となり、ウアバインアンタゴニストが高血圧症の治療薬としてヨーロッパ・アメリカで前臨床の段階にあることである。これはまた基礎的研究が臨床医学、応用研究に結びつく良い例である。会議終了後、Skou教授を始めとして多数の出席者から、今後のNa^+/K^+ポンプ国際会議のモデルとすべきすばらしい国際会議であったとする感謝状を受けている。なお本会議の内容を2000年5月にElsevierからNa/K-ATPase&Related ATPases,Edited by Kazuya Taniguchi & Shunji Kayaで出版するための詳細をつめている。
|