研究課題/領域番号 |
11F01752
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(実験)
|
研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
櫻井 博儀 独立行政法人理化学研究所, 仁科加速器研究センター, 主任研究員
|
研究分担者 |
SODERSTROM Par-anders 独立行政法人理化学研究所, 仁科加速器研究センター, 外国人特別研究員
SODERSTROM Par-Anders 独立行政法人理化学研究所, 櫻井RI物理研究室, 外国人特別研究員
|
研究期間 (年度) |
2011 – 2013
|
研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2013年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2012年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
|
キーワード | 希土類同位体 / 中性子過剰核 / 核構造 / 崩壊分光 / 集団性 / r-過程 / γ線検出 / 中性子過剰 |
研究概要 |
本研究では、理化学研究所の加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」で中性子過剰な希土類同位体を生成し、その特異な核構造および集団性をベ一タ遅発γ線分光やアイソマーγ線分光で調べることにある。欧州から輸入されたクラスター型ゲルマニウム検出器システムEURICAでγ線を、理研で開発されたシリコン検出器でベ一タ線を測定する。 1. 一昨年度末から咋年度末にかけて、EURICA建設とテスト実験に従事し、そのシステム全体の構成と性能をNuclear Instrumentations and Methods誌に第一著者として論文掲載した。 2. 昨年度春から秋の本実験を成功させ、大量の崩壊分光データを取得した。特に秋の実験では、質量数110から130の中性子過剰な領域のベータ遅発γ線の観測に成功し、集団性に関わる興味深いデータを取得した。彼の発案で時間分解能に優れているLaBr3検出器を英国から持ち込み、励起準位寿命の測定も付加的に進め、質的に高いデータを取ることにも成功している。データ取得後、ただちにデータ解析を行い、Ruの励起準位の観測および集団性に関する結果をまとめ、PhysicalReviewC誌に第一著者として論文投稿した。これはEURICA実験で得られた初の成果である。同時に、Pd-126,128のアイソマー状態の発見からPdの中性子過剰領域で、中性子数N=82の魔法数が消えないことを見出し、Physical Review Lettersに論文を発表した。 3. RIBF国際実験課題採択委員会に申請し、認められたプログラムは本年度中に行う予定であったが、RIBFの運転費が削減され、行うことはできなかったが、中性子過剰な希土類同位体の分光にむけ、準備を行っている。
|
今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
|