研究課題/領域番号 |
11F01781
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理(理論)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山脇 幸一 名古屋大学, 素粒子宇宙起源研究機構, 特任教授
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研究分担者 |
JIA Junji 名古屋大学, 素粒子宇宙起源研究機構, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2011 – 2013
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2012年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2012年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2011年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 電弱対称性の力学的破れ / 複合ヒッグス / LHC / ウォーキングテクニカラー / テクニパイオン / 質量の起源 / テクニディラトン / コンフォーマル対称性 |
研究概要 |
対称性の力学的破れの研究はLHC実験の進展とともに大きく発展しつつある。Jiaは着任時から山脇および松崎真也とともにウォーキングテクニカラーにおけるカイラル対称性の擬南部ゴールドストン粒子(テクニパイオン)の研究を続けてきた。 ウォーキングテクニカラーは1986年に山脇・坂東・松本によって提唱され現在世界的に研究されている複合ヒッグスボソン模型であり、模型に特有の近似的スケール対称性(コンフォーマル対称性)の破れに伴う擬南部ゴールドストン粒子であるテクニディラトンが複合ビッグス粒子として予言された。これは標準模型のヒッグス粒子と異なる振る舞いをするため、目下進展中のLHC実験でその検証が期待される。 実際、松崎-山脇は、LHCで発見された125GeVのビッグス粒子はこのテクニディラトンの可能性があることを指摘した。 Jiaと松崎、山脇はこの解析をさらに進め、従来系統的に調べられていなかったテクニパイオンの質量、相互作用をはじめて系統的に調べ、これがLHC実験でのテクニディラトン崩壊モードにどう影響するかを詳細に研究した。これはとくにLHCのテクニディラトン探索に重要である。論文はPhysical Review Dに発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
来日当初Jiaがミランスキー教授との従来の共同研究に集中していたため電弱対称性の力学的破れの研究は多少停滞気味であったが期間終了までに論文1編を仕上げることが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
母国の終身ポストを得て期間を途中で切り上げたので、当面共同研究の継続の具体的見通しは立っていない。本人が落ち着いた段階で再度具体的計画を相談することになろう。
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