研究課題/領域番号 |
11F01784
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
田窪 行則 京都大学, 文学研究科, 教授
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研究分担者 |
KUPCHIK John 京都大学, 文学研究科, 外国人特別研究員
KUPCHIK JOHN 京都大学, 文学研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2011 – 2013
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2012年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2012年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 辞典 / 上代語 / 東国方言 |
研究概要 |
本研究の目的は、英語による日本語上代語東国方言の語源辞典を作成することである。この辞典は、これまで作成した東国方言データベースの情報をもとに、非常に詳細な言語情報を含むため、上代日本語を日本語を研究する者にとって利用価値が高いものになる。 本語源辞書の特徴は多い。まずは、語源特定のために琉球語の情報を用いることである。当該年度において沖縄語を中心にしても他の琉球方言も調査した。琉球語と上代語東国方言しかない言語はいくつかあるから、とても重要な研究だと思われる。例えば「わたし」と言う言葉は上代語東国方言で「わぬ」や「わの」と言って沖縄語での「わん、わんねー」と似ている。上代語奈良方言のよくある「われ」との区別が見やすい。 アイヌ語も上代語東国方言と関係がある言語だけど、今までの辞典にはそんな情報がない。その点を照らすのが研究の一つの目的である。当該年度において出来る限りアイヌ語から来た上代語東国方言を辞典に記入した。例えば上代語東国方言の「時」と言う言葉は「しだ」である。アイヌ語の「hi-ta」(日本語に訳せば「時-に」である)から来た言葉に違いない。 当該年度において辞典の作成を続いた。作成を順調に果たすため、沖縄語の言語調査をした。学者に自分の研究を示すため、国際言語学会で研究発表もした。 英語での上代日本語辞典は今まで存在せず、特に東国方言を中心にし、かつ、琉球諸語の情報をいれた語源辞書は存在しない。本研究が世界で初めての試みでる。
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