研究課題/領域番号 |
11J00059
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
植田 航希 東京大学, 医学部附属病院, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2011年度)
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配分額 *注記 |
700千円 (直接経費: 700千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | iPS細胞 / 慢性骨髄性白血病 / 骨髄線維症 / 免疫不全マウス |
研究概要 |
血液疾患由来iPS細胞の樹立、および機能解析について、研究チームの一員として取組み、チームとして、慢性骨髄性白血病・骨髄線維症・本態性血小板増多症などの血液疾患由来iPS細胞の樹立に成功した。樹立に関しては、当初はレトロウイルスを用いて山中4因子(KLF/Oct4/Sox2/cMYC)を感染させる方法であったが、疾患由来のゲノムに影響を与えない方法でiPS細胞を樹立することを模索し、センダイウイルスを使用した方法を現在は使用している。トランスポゾンを用いた方法も試行中である。 樹立した慢性骨髄性白血病由来iPS細胞を用いて、イマチニブ耐性や各種キナーゼ活性の解析を行った。iPS細胞の段階ではイマチニブに耐性だが、血球に再分化させると、造血幹細胞分画では耐性だったが、骨髄球形に分化した細胞ではイマチニブ耐性が解除されていた。研究成果の一部については、現在学術誌に投稿中である。さらに、骨髄線維症由来のiPS細胞に関しても、樹立したiPS細胞でJK2V617F陽性を確認し、血球への再分化でどのような表現型を示すかを確認中である。また、これらの細胞をNOG-SCIDマウスに移植し、血液疾患を再現可能か否か実験中である。これらの技術を確立するで、疾患細胞を直接免疫不全マウスに移植しても生着しない血液疾患において、iPS細胞から血球への再分化の途中で移植を行うことで、生着を得る可能性があると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
iPS細胞の樹立、培養自体が、疾患由来細胞の性質に依存しており、非常に難しいが、チームで取り組むことで効率化を図り、おおむね予定通り進展している。
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今後の研究の推進方策 |
樹立したiPS細胞を免疫不全マウスに移植し、血液疾患を再現可能か否か実験中である。これらの技術を確立するで、疾患細胞を直接免疫不全マウスに移植しても生着しない血液疾患において、iPS細胞から血球への再分化の途中で移植を行うことで、生着を得る可能性があると考えている。
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