研究課題/領域番号 |
11J00311
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
清水 恒子 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2012年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | pseudosection / THERMOCALC / 超高温変成岩 / サフィリン+石英共生 / 南インド / 北中国 / 東南極 |
研究概要 |
昨年度に使い方を習得したTHERMOCALCを使用し、南インドRajapalaiyam地域、北中国Tuguiwula地域、東南極Bunt島、Priestley Peak、Tonagh島に産出するサフィリン+石英共生を含む高圧~超高温変成岩の変成温度圧力履歴を見積もった。 サフィリン+石英共生は、超高温変成作用の最も特徴的な鉱物組み合わせとして知られている。しかし近年、Fe3+を多く含むサフィリンと石英の共生は、その安定領域が低温側にシフトすることがわかっている。またFe3+は酸素フユガシティの高い条件で形成された岩石に多く含まれることが知られている。そこで昨年度は北中国Tuguiwula地域から産出する酸素フユガシティの高い高圧~超高温変成岩、南インドRajapalaiyam地域に産する酸素フユガシティのやや高い高圧~超高温変成岩に関して、Fe3+含有量の変化に対するサフィリン+石英共生の安定温度条件の変化を見積もった。今年度はこの結果を基に、両地域のピーク変成作用時の温度圧力条件と変成温度圧力履歴を見積もった。 更に本年度は、東南極Bunt島、Priestley Peak、Tonagh島に産出するサフィリン+石英共生を含む高圧~超高温変成岩についても同様の研究を行った。これらの地域に産出する岩石は酸素フユガシティの低い条件下で形成された。 そして酸素フユガシティの異なるそれぞれの地域におけるサフィリン+石英共生の安定温度条件を比較した。酸素フユガシティが低い条件下で形成された岩石の方がよりFe3+の含有量によるサフィリン+石英共生の安定温度条件への影響が大きいことがわかった。 上記の地域に関しては、これまでFe3+の含有量を考慮した変成温度圧力履歴の見積もりは行われたことがなく、本研究の成果は本地域や周辺地域におけるテクトニクスを議論する上で重要である。
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