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モデル生物及び近縁種を用いたフィールドオミクス研究

研究課題

研究課題/領域番号 11J00749
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 植物分子生物・生理学
研究機関京都大学

研究代表者

永野 惇  京都大学, 生態学研究センター, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2011 – 2012
研究課題ステータス 採択後辞退 (2012年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2012年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2011年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードフィールドオミクス / トランスクリプトーム / RNA-Seq / 統計モデリング / 野生個体群 / 環境応答 / 季節応答 / 野外環境
研究概要

今年度は、(1)前年度に開発した低コスト・ハイスループットRNA-Seq法によるシロイヌナズナ及び近縁種での大量トランスクリプトームデータ取得と、(2)コンロンソウのRNA-Seqを用いた野外環境下における地下茎トランスクリプトーム解析を行った。
(1)本研究では大量のトランスクリプトームデータの取得が必要になるが、市販のmA-Seqライブラリ調製キットを用いた場合、およそ5万円/サンプル・10サンプル/週のコスト・労力がかかり多検体の解析は現実的ではない。
これを回避するために独自の低コスト・ハイスループットライブラリ調製手法を確立した。各反応ステップにおける反応系容量・精製手法などの見直しと最適化などによって、大幅なコスト・労力の削減が可能となった(2000円/サンプル・100サンプル/週)。この低コスト・ハイスループットRNA-Seq法によって、これまでに野外環境下で収集を進めてきたシロイヌナズナ近縁種のRNA、500サンプル以上のトランスクリプトーム解析を実現した。
(2)コンロンソウ(Cardamine luecantha)はシロイヌナズナと同じアブラナ科に属する2倍体野生植物で、日本国内においても広く自生している。このコンロンソウは、地下茎によるクローン生長と、地上葉をつくる栄養生長、花をつける繁殖生長を、季節によって切り替えている。地下茎によるクローン生長は、多くの植物で見られるが、シロイヌナズナでは存在しないため、その分子的解析はほとんど行われていない。そこで、コンロンソウの地下茎や他の組織のトランスクリプトーム解析を行い、分子レベルから地下茎の特徴を明らかにすることを試みた。その結果、地下茎は解剖学的には茎頂分裂組織に由来する器官であるにもかかわらず、トランスクリプトームとしては葉や花といった地上器官よりむしろ根に近いということが明らかとなった。

報告書

(2件)
  • 2012 実績報告書
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (10件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Os-GIGANTEA Confers Robust Diurnal Rhythms on the Global Transcriptome of Rice in the Field2011

    • 著者名/発表者名
      Izawa, T., et al
    • 雑誌名

      Plant Cell

      巻: 23(5) 号: 5 ページ: 1741-55

    • DOI

      10.1105/tpc.111.083238

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 野外環境下のイネ・トランスクリプトームの統計モデリング2012

    • 著者名/発表者名
      永野惇
    • 学会等名
      温熱生理研究会2012
    • 発表場所
      生理学研究所(愛知)(招待講演)
    • 年月日
      2012-09-05
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] 野外環境下におけるトランスクリプトームのダイナミクス2012

    • 著者名/発表者名
      永野惇
    • 学会等名
      実験生物学と情報学的アプローチのシームレスな融合
    • 発表場所
      奈良先端大学院大学(奈良)(招待講演)
    • 年月日
      2012-06-13
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] 天気と体内時計と遺伝子発現2012

    • 著者名/発表者名
      永野惇
    • 学会等名
      現象数理セミナー
    • 発表場所
      広島大学理学研究科(広島)(招待講演)
    • 年月日
      2012-05-11
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] 天気と体内時計とトランスクリプトーム2012

    • 著者名/発表者名
      永野惇
    • 学会等名
      東京大学植物遺伝学セミナー
    • 発表場所
      東京大学農学研究科(東京)(招待講演)
    • 年月日
      2012-04-23
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] Statistical modeling of Rice transcriptome in the paddy field2012

    • 著者名/発表者名
      Atsushi J.Nagano
    • 学会等名
      日本植物生理学会
    • 発表場所
      京都産業大学(京都)
    • 年月日
      2012-03-16
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] Weather and Endogenous Rhythm Govern Transcriptome in the Field2012

    • 著者名/発表者名
      Atsushi J.Nagano
    • 学会等名
      Molecular Ecology Symposium
    • 発表場所
      シェフィールド(イギリス)(招待講演)
    • 年月日
      2012-03-08
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] Weather and Endogenous Rhythm Govern Transcriptgme in the Field2012

    • 著者名/発表者名
      Atsushi J.Nagano
    • 学会等名
      SynthSys Seminar
    • 発表場所
      エジンバラ(イギリス)(招待講演)
    • 年月日
      2012-03-06
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 天気とトランスクリプトームの関係2011

    • 著者名/発表者名
      永野惇
    • 学会等名
      種生物学シンポジウム
    • 発表場所
      富士Calm(山梨)
    • 年月日
      2011-12-08
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 野外環境におけるイネ・トランスクリプトームの統計モデリング2011

    • 著者名/発表者名
      永野惇
    • 学会等名
      生命情報科学若手の会
    • 発表場所
      岡崎カンファレンスセンター(愛知)
    • 年月日
      2011-10-11
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 天気とトランスクリプトームの関係:イネと統計モデリングを用いて2011

    • 著者名/発表者名
      永野惇
    • 学会等名
      阿蘇フロンティアサミット
    • 発表場所
      阿蘇グランヴィリオホテル(熊本)(招待講演)
    • 年月日
      2011-08-25
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [図書] ゲノムが拓く生態学-遺伝子の網羅的解析で迫る植物の生きざま2011

    • 著者名/発表者名
      永野惇・森長真一編
    • 総ページ数
      376
    • 出版者
      文一総合出版
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-12-12   更新日: 2024-03-26  

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