研究概要 |
サッカー映像や野球映像などのスポーツ映像は世界中の人々が関心を持ち,非常に多くの視聴者が存在する.さらに,スポーツ映像はプロやアマチュアを問わずスポーツ教育へ利用されており,非常に重要な映像資料として扱われている.しかしながら,それらのスポーツ映像を視聴者が十分に理解するためには,選手や戦術などに関する知識や経験が要求され,視聴者が映像を視聴可能な時間は限られている.このため,映像を効果的に視聴し,内容を理解することを可能とする技術が必要とされている,そこで,申請者は映像を効果的に視聴可能とする技術の確立のために「高レベル特徴量を用いた映像意味理解に関する映像解析」および「映像解析手法のスポーツ教育への応用」について研究を進めた. 平成24年度は,平成23年度において計画を達成することにより確立された映像意味理解に関する映像解析手法を用い,選手及びチームの技術向上や新たな技術の獲得を目的としたスポーツ教育への応用についての検討を行った,具体的には,平成23年度に実現された類似場面検索を行うことでテレビ放送や個人で撮影された大量のスポーツ映像の中から参考となるプレーや議論の対象となる場面の検索が可能となる手法を提案した.また,平成23年度の成果に基づき,擬似的な試合を効果的にシミュレーションすることを可能とした.以上のように,平成24年度は,映像意味理解に関する映像解析手法のスポーツ教育への応用についての検討を進めた.
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