研究課題/領域番号 |
11J02272
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中村 千晶 (藤井 千晶) 大阪大学, 言語文化研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2013年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2012年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2011年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 民衆イスラーム / 東アフリカ沿岸部 / ザンジバル / イスラーム復興 / イスラーム系組織 / 民話 / 口頭伝承 / スワヒリ世界 / 預言者の医学 / 地域研究 |
研究概要 |
今年度は、成果刊行物での論文発表1件、学術誌への研究ノートの投稿1件、国際会議での口頭発表1件を実施した。また、2013年8月1日~8月14日、9月16日~10月3日の計1ヶ月間、ザンジバル(タンザニア)において現地調査を実施した。 論文「ジニの存在意義―東アフリカ沿岸部の民間療法の事例より」(『環インド洋世界における宗教復興・テクノロジー・生命倫理』京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科附属イスラーム地域研究センター・同附属現代インド研究センター、pp. 229-239)では、東アフリカ沿岸部において病をもたらすとされるジニが、どのように病の原因として人々に語られているかについて分析した。 研究ノート「化け物の昔話」(『スワヒリ&アフリカ研究』25、大阪大学大学院言語文化研究科、pp. 106-119)は、2012年にザンジバルで実施した調査の成果をまとめたものである。調査では、ザンジバル島の10カ所の村を訪問し、12人の調査協力者から53話の昔話を収集した。その中から化け物が登場する昔話を取り上げて分析し、化け物と昔話の展開の特徴を明らかにした。 研究発表"We Don't Want Union! We Want Our Country! ' : The Independence Movement in Zanzibar"(KIAS/SIAS Joint International Workshop" Conflicts and Coexistence in the Contemporary Muslim World, "2013年6月)では、現在ザンジバルで活発に活動しているイスラーム系非政府組織「ウアムショ」について、最新の動向を発表した。そして、ウアムショは2000年代初頭の設立当初は宗教色の強い組織であったが、2010年以降は政治色を強め、ザンジバルの主権を強調し始めていることを指摘した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の研究は当初の計画通り、論文投稿と研究発表、現地調査を実施することができ、順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
今後も継続して、ザンジバルにおけるイスラーム組織を中心とした活動に焦点を当てる。そのために、毎年1度、現地調査を実施し資料と情報収集をおこなう。また、イスラーム組織がインターネッ上に発信している情報についても適宜収集し、分析する。
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