研究課題/領域番号 |
11J03737
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
田中 淳 大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特別研究員PD
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研究期間 (年度) |
2011 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2013年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2012年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2011年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 自己免疫疾患 / 免疫 / 自己免疫 / ZAP70 / 関節炎 / ZAP-70 |
研究概要 |
本研究では、T細胞受容体(TCR)のシグナル伝達に不可欠なZAP70分子の変異により自己免疫疾患を自然発症する複数のマウスモデルを用い、自己免疫疾患発症機序の解明と免疫自己寛容の理解を目的とした。ZAP-70分子とTCR-CD3ζ鎖との結合親和性が段階的に減弱した複数のZAP70変異ノックインマウスを作製し、結合親和性が一定のレベルに減弱されたマウスでは関節炎を含む自己免疫疾患を惹起し、さらに減弱されたマウスは免疫不全となり自己免疫には至らなかった。自己免疫疾患を惹起するシグナル減弱レベルでは、胸腺でのT細胞選択に於いて、自己免疫反応を抑制する制御性T細胞の選択および抑制能が著しく低下しており、同時に自己反応性の高いTCRを有するT細胞を選択した。これらのT細胞は、末梢に於いて、自己抗原に対し非常に高い増殖機能を示した。本研究の結果から、ZAP70変異などのTCRシグナル減弱により自己免疫疾患を惹起するマウスでは、制御性T細胞の抑制能が低下しており、さらに胸腺で選択された自己反応性の高いTCRによって内在するZAP-70機能減弱を補う強いTCRシグナルによって自己免疫疾患が惹起されると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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