研究課題
特別研究員奨励費
本研究は、「日本・ドイツにおける米軍基地を抱える地域の比較社会学」と題し、戦後日独における米軍占領を受けた周辺地域における社会構造と、それに対する地域の人々の歴史について掘り起こし検討してきた。平成25年度は、学会報告と論文発表を中心に行いつつ、博士論文執筆のための資料の追加収集を、沖縄県立図書館および沖縄県公文書館、そして国立国会図書館を中心に行ってきた。また、2本の論文を発表し(以下研究業績参照)、国際学会において発表を行った。とりわけ平成25年6月に行われたXVIII ISA World Congress of Sociology Pre-event Dialogue With Global Sociologistsにおいては、世界社会学会に関わる国内外の一流の研究者にコメントおよびフィードバックを頂いた。これは今後の研究にとって大きな機会となった。3年にわたる研究で痛感したことは、米軍基地と世界構造をめぐる研究には、世界的な研究者ネットワーク形成が、その多岐にわたる理解に必須であるということである。ドイツで培った研究ネットワークを生かしつつ、今度は米国や東アジアの研究者ともネットワーク形成を進め、米軍基地と地域の比較研究を継続していく。特に、占領と統治形態の比較研究は、資料のデジタル化とアーカイヴ化が世界的に進んでいることから、これまでよりも一層緻密な研究領域として確立できると思われる。これらのことを念頭に、これからの研究を継続していきたい。
(抄録なし)
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沖縄文化研究
巻: 39 ページ: 159-208
120005294210
Disaster, Infrastructure and Society: Learning form the 2011 Earthquake in Japan
巻: 3 ページ: 39-45