研究課題/領域番号 |
11J05163
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
秦野 智行 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2013年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2012年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | TOR (target of rapamvcin) / シグナル伝達 / 分裂酵母 / グルコース / AKT/PKB / Rab6 / Rvh1 / Gad8 / TOR / Sin1 / mLST8 / Wat1 / 癌 / 糖尿病 / TORC2 / Target of rapamycin(TOR) / 栄養応答(グルコース) |
研究概要 |
TOR複合体2(TORC2)はヒトにおいてガン遺伝子AKTをリン酸化して活性化することが知られ、多くのガン細胞においてこの経路に異常な活性化が見られることから、新規の抗ガン剤の標的となりうると考えられてきた。そのためTORC2の活性化メカニズムを分子レベルで明らかにすることはこの研究領域の最重要課題の一つとなっており、様々なモデル生物を用いた多様なアプローチが数多くのグループにより試みられている。採用者の所属するグループではモデル生物分裂酵母において、低分子量型GTPaseの一っで、ヒトRab6のホモログとして知られるRyh1がTORC2の活性化において重要な役割を担うことを明らかにした(Tatebe, et al. 2010)。しかしRyh1によるTORC2の詳細な活性化機構は解明されていなかった。採用者はTORC2の活性化メカニズムの理解の為には、これまでに未解明であるTORC2構成タンパク質の固有の役割を分子レベルで明らかにすることが必須であると考えた。今年度は真核生物間で保存された構成因子Ste20、Wat1およびBit61の機能を同定し、このうちBit61がTORキナーゼの触媒活性を調節することを明らかにした。 これ迄の採用者の研究により、Ryh1は炭素源であるグルコースにより活性化する事がわかっていた。このことからRyh1によるTORC2制御は生理学的な細胞の栄養応答メカニズムの一つであると考えられる。興味深い事に、RyhlはBit61依存的にTORのキナーゼ活性を充進することでTORC2を制御することが解った。今後は分子機構の完全な理解の為に、Ryh1とBit61との遺伝学的相互作用を指標にし、TORC2の活性化に関与する新規因子の同定を目指す。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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