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間質系細胞による消化器癌細胞のstemness制御機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 11J05599
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 消化器内科学
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

新部 彩乃 (樺嶋 彩乃) (2011, 2013)  慶應義塾大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)

新部 綾乃 (樺嶋 綾乃) (2012)  慶應義塾大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2011 – 2013
研究課題ステータス 完了 (2013年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2013年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2012年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード癌幹細胞 / CD44 / EMT / 間葉系幹細胞 / 上皮間葉転換(EMT) / 癌微小環境
研究概要

本研究課題では、癌細胞を取り巻く微小環境に着目し、間接的に癌幹細胞を標的とする治療法を視野に入れた検討を進めてきた。計画書では本年度に研究成果をまとめることを当初の予定としていたが、その計画をはるかに上回り、昨年度論文にまとめることができたため、本年度は更に具体的な内容について検討を進めることが可能となった。CD44は様々な生理学的機能を有する表面マーカーであり、癌組織においてその発現が亢進することが示されている。特に、癌幹細胞を認識することのできるマーカーであるとの報告が乳癌、大腸癌、胃癌、膵癌などでなされており、治療標的細胞として有用である。CD44はその構造の違いによりCD44 standard formとCD44 variant isoformが認識されているが、2011年、Ishimotoらは、CD44 variant8-10が細胞表面に存在するcystine transporterであるxCTを安定化することにより、細胞を酸化ストレスから保護していることを示した。更に、xCTの阻害剤であるsulfasarazine投与によりマウスにおける腫瘍形成能を著しく低下させたことから、CD44 variantの発現が、癌幹細胞としての性質に寄与していることの重要性がうかがえる。本年度はこれまで用いてきた、幹細胞を濃縮した分画であるSide Populationより更に具体的な細胞マーカーとしてCD44 variantの発現に着目し、癌間質細胞との関連について明らかにすることを目的とし検討を進めてきた。初めに我々の研究室で保持されている膵臓癌細胞株7種類に対してCD44 variantの発現を確認したところ、細胞間で発現量の差が顕著であることが明らかになった。今後、膵臓癌におけるCD44 variant発現とその腫瘍進展への影響などについて詳細に解析を進める必要性があると思われた。

今後の研究の推進方策

(抄録なし)

報告書

(3件)
  • 2013 実績報告書
  • 2012 実績報告書
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Mesenchymal stem cells regulate epithelial-mesenchymal transition and tumor progression of pancreatic cancer cells2013

    • 著者名/発表者名
      Ayano Kabashima-Niibe
    • 雑誌名

      Cancer Science

      巻: 104 号: 2 ページ: 157-164

    • DOI

      10.1111/cas.12059

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Mesenchymal stem cells mediate epithelial-to-mesenchymal transition (EMT) and stemness regulation in pancreatic cancer via Notch signal2013

    • 著者名/発表者名
      Ayano Kabashima-Niibe
    • 学会等名
      American Association for Cancer Research
    • 発表場所
      Washington D.C.
    • 年月日
      2013-04-07
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] 間葉系幹細胞による膵癌細胞の上皮間葉転換と腫瘍進展2013

    • 著者名/発表者名
      新部(樺嶋)彩乃
    • 学会等名
      第46回制癌剤適応研究会
    • 発表場所
      軽井沢プリンスホテル(長野県)
    • 年月日
      2013-03-08
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] MSC-mediated Epithelial to Mesenchymal Transition is associated with stem cell-like phenotype in pancreatic cancer2011

    • 著者名/発表者名
      新部(樺嶋)彩乃
    • 学会等名
      第70回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      名古屋国際会議場(愛知)
    • 年月日
      2011-10-04
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-12-12   更新日: 2024-03-26  

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