研究課題/領域番号 |
11J05611
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
植村 玄輝 立正大学, 文学部, 特別研究員(SPD)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
2013年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2012年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2011年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | 現象学 / 超越論的観念論 / 実在論 / 志向性 / )形而上学 / 知覚 / 感覚 / フッサール / 形而上学 / 志向性理論 / 行為論 / ミュンヘン・ゲッチンゲン学派 / 超越論的概念論 / 意志 / プフェンダー |
研究概要 |
今年度の研究成果は、(1)フッサールの超越論的観念論、(2)ミュンヘン・ゲッチンゲン学派における実在論的現象学、(3)両者の対立関係の三つトピックにわけて整理することができる。まず(1)については、フッサールの超越論的観念論において現実世界に関する見解が変化していることに着目し、それを現代の様相の形而上学の観点から議論する論文を発表した。この論文で示された最大の成果は、フッサールの立場変更が現代における可能主義から現実主義へ立場変更として正確に理解できること、その際に現実世界の現実性に関するユニークでさらなる考察に値する議論を残していることをそれぞれ明らかにした点にある。次に(2)については、主にインガルデンの知覚論に依拠しつつ、実在の経験の非志向性に関する研究を行った。ここでの成果は、インガルデンの志向性理論は見かけほど奇妙な立場ではないこと、インガルデンの感覚論はフッサールの観念論に対するもっとも有効な批判となっていることをそれぞれ示した点にある。最後に、(3)については、(1)と(2)の成果および平成23-24年度の成果を統合し、現象学的な観念論と実在論の対立を実在の根底の非物質性をめぐる対立として描き直すという成果を上げることができた。この成果の一部は平成26年度中に論文として発信されることが決定している。論部での成果発信の不足という問題は見られるとはいえ、以上によって、超越論的観念論的な現象学と実在論的な現象学を共通の地平で実り豊かな仕方で扱うという本研究課題の最大の課題は、達成を見たと言っていいだろう。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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