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黄色ブドウ球菌由来ヘム鉄輸送蛋白質のヘム輸送機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11J06068
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 生体関連化学
研究機関東京大学

研究代表者

安部 良太  東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2011 – 2012
研究課題ステータス 完了 (2011年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード黄色ブドウ球菌 / Isdシステム / ヘム輸送
研究概要

黄色ブドウ球菌がヘム取り込みをする際に用いる、Isdシステムの鉄輸送機構を解析した。Isdシステムを構成する蛋白質IsdCからIsdEへのヘム輸送機構を解析した。IsdCとIsdEの親和性を等温滴定型熱量測定法によって測定したところ、IsdCとIsdEは非常に弱い親和性で相互作用していた。その相互作用様式を、フォトクロスリンク法によって解析した結果、IsdCとIsdEは互いのヘム結合部位を近づけて相互作用していた。また、IsdCはIsdEのみではなく、IsdC同士でもヘムを輸送することがわかった。その際、IsdC同士が互いのヘム結合部位を近づけるようにして相互作用していた。
黄色ブドウ球菌は抗生物質耐性を容易に獲得する性質があり、現在までにほとんどの抗生物質に耐性を持つ株が報告されている。そのため、黄色ブドウ球菌への新規な抗生物質の開発は急務となっている。Isdシステムは黄色ブドウ球菌の生育に必須であり、そのヘム輸送機構を解明した本研究は非常に意義深いといえる。IsdC、IsdEのヘム結合部位周辺が機能していることから、ヘム結合部位に結合する小分子の発見がIsdシステムの機能阻害、ひいては黄色ブドウ球菌の生育阻害につながることが示唆される。また、Isdシステムは黄色ブドウ球菌のみではなく、グラム陽性細菌に広く保存されていることが知られており、本研究成果は汎用的な抗生物質の開発につながることが示唆される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

当初はIsdC-IsdE間の相互作用のみを解析するよていだったが、IsdC-IsdE間の相互作用のほかに、IsdC-IsdC間の相互作用も解析することができた。

報告書

(1件)
  • 2011 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Mapping the ultra-weak protein-protein interactions between heme transporters of Staphylococcus aureus2012

    • 著者名/発表者名
      Ryota Abe, Jose M.M.Caaveiro, Hiroko Kozuka-Hata, Masaaki Oyama, Kouhei Tsumoto
    • 雑誌名

      Journal of biological chemistry

      巻: (印刷中) 号: 20 ページ: 16477-16487

    • DOI

      10.1074/jbc.m112.346700

    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] アミノ酸界面活性剤による膜蛋白質の可溶化2011

    • 著者名/発表者名
      安部良太, 他
    • 学会等名
      第26回生体機能関連化学シンポジウム
    • 発表場所
      つくば国際会議場
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書
  • [学会発表] 黄色ブドウ球菌由来ヘム鉄取り込み蛋白質のヘム輸送機能解析2011

    • 著者名/発表者名
      安部良太, 他
    • 学会等名
      第11回日本蛋白質科学会年会
    • 発表場所
      ホテル阪急エキスポパーク
    • 関連する報告書
      2011 実績報告書

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公開日: 2011-12-12   更新日: 2024-03-26  

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