研究課題/領域番号 |
11J08945
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
教育学
|
研究機関 | 聖心女子大学 |
研究代表者 |
林 寛平 聖心女子大学, 文学部, 特別研究員(PD) (10726376)
|
研究期間 (年度) |
2011 – 2013
|
研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2013年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2012年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2011年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
|
キーワード | スウェーデン / 教育改革 / 脱集権化 / 地方分権 / フリーコミューン / 学級崩壊 / 活動チーム / 学校内組織 / 学校開発活動 |
研究概要 |
本研究は、スウェーデンにおける教育改革を事例として、脱集権化改革の過程と成果を明らかにしようとするものである。古くから分権体制の歴史をもっアメリカやドイツとは異なり、高度に制度化された中央集権体制から地方分権体制へと移行したスウェーデンの状況は、我が国の前途と近しい側面があり、この国の先例から示唆を得ることは非常に意義がある。これまでの研究では、1990年代の改革期を中心に検討してきた。本研究ではこれより時期を広げ、集権体制の批判と脱集権化改革への潮流が生まれた政治的背景と社会的文脈を検討する。とりわけ、改革の過程で直面した葛藤や困難を検討することによって、どのような解決を模索してきたのかを明らかにする。さらに、1980年代に行われた特区自治体(フリーコミューン)実験での議論を掘り起こすことによって、脱集権化改革がどのような期待をもって始められ、現場の教育にどう影響し、教師たちの教育実践をどのように変容させてきたのかという点を明らかにする。 3年度計画の最終年度に当たる本年度は、これまでの資料収集を元に、特に研究成果の公表に力を入れた。日本比較教育学会では、スウェーデンの教育改革における学校内組織の変容過程について発表し、その原稿を加筆修正したものを『比較教育学研究』に投稿し、収録された。また、各国で分権化改革と伴って進行してきた学級の荒れや学級崩壊に関しては、イスタンブールで行われたヨーロッパ教育学会において発表し、その一部を『青山スタンダード論集』に寄稿した。さらに、学校図書館の充実を図るために法攻正などの動向があるとして、スウェーデンの課題をまとめ、『読書科学』に投稿した。このほか、日本の自治体における教育政策の動向について『教育政策学会年報』に寄稿した。3年度にわたって取り組んできた本研究の成果は、学会発表や学会誌への投稿等を通じて、充実した形で国内外に公表することができた。
|
今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
|