研究課題/領域番号 |
11J10639
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 帝塚山大学 (2013) 国際日本文化研究センター (2011-2012) |
研究代表者 |
山口 欧志 帝塚山大学, 人文学部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2013年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2012年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2011年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 考古学 / 遺跡 / 文化遺産 / 文化資源 / デジタルドキュメンテーション / 技術移転 / 景観 / GIS / 景観研究 / モンゴル国 / ウズベキスタン共和国 |
研究概要 |
本研究の目的は、考古資料の3次元デジタルドキュメンテーションとこれを活用した景観考古学の刷新である。この目的を達成するため、1)考古資料の3次元デジタルドキュメンテーション、2)3次元ドキュメンテーションデータを活用した古景観の考古学的研究、3)デジタルドキュメンテーションデータの公開と活用という重要な課題3点を柱とする研究を計画し、遂行した。 1)考古資料の3次元デジタルドキュメンテーションは、考古資料の3次元デジタルドキュメンテーションの手法を確立して、考古学だけでなく文化遺産学、文化財科学にも幅広く貢献するものである。 2)考古資料の3次元デジタルドキュメンテーションデータを活用した古景観の考古学的研究の刷新は、取得した3次元デジタルドキュメンテーションデータに加えて、これまでの発掘調査・測量調査・地中物理探査・古環境調査などの成果や、航空写真・衛星画像・古地図などの資料をGIS(使用ソフトはArcGIS)を用いて統合し、遺跡の景観復元を行うものである。 3)考古資料の3次元デジタルドキュメンテーション手法の伝達と成果の還元は、本研究で開発する3次元デジタルドキュメンテーションの方法を、調査や研究発表を通じて研究協力機関に伝達する。また、申請者が大学の講義で実践してきた安価な機材を用いた簡易な方法も伝えて、考古資料の3次元デジタルドキュメンテーションの普及と資料の蓄積に寄与するものである。 研究は, 当初の計画通り, これまでの調査で研究体制を整えてきた久米島グスク遺跡(日本)・ダブシア遺跡(ウズベキスタン共和国)・石人など石造物とこれに伴う遺構・遺跡(モンゴル国)を対象に実施した。これに加え、研究の進行に従い研究成果の発信を行ったところ、新たに協力者を得て, 日本国内の複数の遺跡や文化遺産を対象に実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
所属機関や受入研究者、および調査フィールドの研究協力者・研究協力機関の多大なる尽力を得て、当初の計画より充実した研究を遂行することができた。研究期間3年のうちに、日本・モンゴル国・ウズベキスタン共和国の3力国数地点でそれぞれに意義ある調査を実施できたことは非常に評価できる。また申請者の研究を知り、新たな取り組みの構想に取り入れようとする機関も現れた。これらの調査研究によって、本年度に計画していた研究は十分に達成できたと考えている。研究成果の未発表の部分については、引き続き国内外での発表を積極的に行う予定である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題は、十分な成果を挙げることができた。しかし、さらなる研究の深化のためには、今後も継続的に調査研究を展開する必要がある。また、本研究が対象とした考古資料を含む文化遺産全体での中で、本研究のような取り組みを実行する必要性を痛感した。 そこで、その対応策として、平成26年度に開始する日本学術振興会科学研究費助成事業若手研究(B)に申請した。 この申請が採択されたならば、さらに研究を深化させることができると考える。
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