研究課題/領域番号 |
11J57092
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
高橋 将記 早稲田大学, スポーツ科学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2012
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研究課題ステータス |
完了 (2012年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2012年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | クルクミン / 酸化ストレス / 抗酸化能力 / 運動 / 老化 / 身体活動 / 抗酸化サプリメント |
研究概要 |
本年度は、若年男性を対象として抗酸化物質の一つである高吸収クルクミン摂取が運動時の酸化ストレスならびに抗酸化能力の変動に及ぼす影響について検討した。本研究で用いるクルクミンは、従来の研究に用いられてきた様々な抗酸化サプリメントと比較して生体内への吸収率が高くなるように改良されている。定期的な運動習慣のない被験者(18-30歳)10名を対象に、高吸収クルクミン摂取しない条件(プラセボ)、単回摂取条件(運動前)、複数回摂取条件(運動前および運動後)の3つの条件で、最大酸素摂取量の65%強度で60分間の持久性運動を実施した。なお、高吸収クルクミンおよびプラセボ摂取は、運動開始2時間前に規定食とともに摂取することとした。各施行は、ランダムに実施し、ダブルブラインド方式で実施した。血液サンプルは、運動前、運動後、運動終了2時間後に採取し、酸化ストレス指標ならびに抗酸化能力指標を評価した。本研究の主な知見としては、高吸収クルクミン摂取は、運動直後の酸化ストレス指標の上昇を有意に抑制した。また、高吸収クルクミン摂取は、運動時における抗酸化能力を高めることが示された。本研究の結果は、酸化ストレスに起因する運動時の筋力低下予防や運動パフォーマンスの改善に高吸収クルクミン摂取が有効である可能性を示唆している。今後は、実際の運動やスポーツ現場において高吸収クルクミン摂取が筋力低下や運動パフォーマンスに及ぼす影響について検討する必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の研究課題は、交付申請書に記載した「研究の目的・方法」に沿って実施した。現在、血液分析を終了し論文投稿準備中である。したがって、本年度の研究は、おおむね順調に進展していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、本研究課題の結果を学会発表・論文化することが課題となる。また、追加分析として筋損傷マーカーや代謝関連指標を測定し、酸化ストレス指標との関連性を検討することにより生理学的意義を明確化できる可能性がある。
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