研究課題/領域番号 |
12002010
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研究種目 |
特別推進研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
北村 幸彦 大阪大学, 生命機能研究科, 教授 (70028520)
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研究分担者 |
実宝 智子 千里金蘭大学, 生活科学部, 講師 (70252658)
森井 英一 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10283772)
伊藤 彰彦 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (80273647)
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研究期間 (年度) |
2000 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
195,200千円 (直接経費: 164,000千円、間接経費: 31,200千円)
2003年度: 46,800千円 (直接経費: 36,000千円、間接経費: 10,800千円)
2002年度: 44,200千円 (直接経費: 34,000千円、間接経費: 10,200千円)
2001年度: 44,200千円 (直接経費: 34,000千円、間接経費: 10,200千円)
2000年度: 60,000千円 (直接経費: 60,000千円)
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キーワード | ミュータントマウス / マスト細胞 / KIT受容体チロシンキナーゼ / MITF / 血液幹細胞 / 組織環境 / 転写因子 / 突然変異マウス / サブトラクション・ライブラリー / マスト細胞欠損マウス / マスト細胞接着因 / アロテアーゼ / 分化制御 |
研究概要 |
転写因子MITFがマスト細胞の分化にどのように関係しているのか総合的に調べる計画を立てて4年間研究を行い以下の成果を得た。1)MITFをコードするmi遺伝子座には多くの突然変異が知られている。突然変異の構造と転写因子としての機能の間にはどのような関係があるのか調べた。MITFのDNA結合部分であるbasic領域の点突然変異の結果、DNA結合能を欠くMITFは転写能を欠くばかりでなく他の転写因子の機能を妨害する(inhibitory mutation)。一方MITFを全く産生しないか、構造上きわめて大きな異常を持つMITFを産生する突然変異の場合、MITFの転写能が存在しないだけであり、ホモ・マウスの症状はinhibitory mutationの場合より軽い(null mutation)。2)MITFを発現していないtg/tgマウスを、マスト細胞の最も重要な増殖因子stem cell factor(SCF)の受容体であるc-kit receptor tyrosine kinase(KIT)の機能喪失性突然変異マウスW/Wvと同じ遺伝的背景で作成した。このtg/tgマウスはほぼ正常に成長するのでin vivoの実験を容易に行うことができた。X線照射したW/Wvマウスの静脈内に+/+マウスの骨髄細胞を注射すると赤血球、好中球、マクロファージ、B細胞、T細胞は+/+マウス由来の細胞に置き換わり、W/Wvマウスで欠損していたマスト細胞も全身の組織で出現する。一方tg/tgマウスの骨髄細胞をW/Wvマウスに注射した場合には、赤血球、好中球、マクロファージ、B細胞、T細胞はtg/tg由来の細胞に置き換わるものの、マスト細胞はどの組織でも出現しない。MITFは成熟したマウスの組織内でマスト細胞がその前駆細胞から分化するために必須の転写因子であると考えられた。
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