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ヒトとチンパンジー・ボノボの技術的知性の発達比較

研究課題

研究課題/領域番号 12011212
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

竹下 秀子  滋賀県立大学, 人間文化学部, 助教授 (90179630)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードチンパンジー / 社会的遊び / 物遊び / 関係づけ操作
研究概要

ヒトにもっとも近縁な霊長類であるチンパンジー、ボノボ、ゴリラのアフリカ大型類人猿3種を対象として、物の操作運動パターンの発達と物を介した他者との遊び、他者のモデル行動の影響に関する観察・実験を行なってきた。本年度はチンパンジーを対象とした物の操作と社会的遊びに関する研究を実施した。グループ飼育のチンパンジー、4〜5歳児、4個体(メス2、オス2)を対象として、運動場内に属性の異なる3種類の遊具を導入する場面を設定し行動観察した。導入した遊具は、木製ブロック(塊で形が変わらないもの、5×5×5cm)、木製棒(長さがあり形が変わらないもの、長さ37cm、断面2.5×2.5cm)、綿タオル(柔らかい素材で形が変わるもの、35×35cm)である。その結果、対象児のチンパンジーは、新奇な導入遊具を社会的遊びよりもひとり遊びの中でより頻繁に操作した。また操作対象間に関係づけのない操作のほうが、関係づけのある操作よりも頻繁に出現した。他方、社会的遊びの中での操作頻度および物と他個体を関係づけた操作頻度、一つのエピソードの中での行動の切り替え頻度が綿タオル、木製棒、木製ブロックの順に高かった。このことから、綿タオル、木製棒など「長さのあるもの」や「形がかわるもの」が物を介した他個体との関わりを誘発しやすく、遊びの持続時間も長いと考えられる。操作対象物の属性の相違は、当該の個体の行動のみならず、他個体との相互交渉のあり方にも影響を与えるといえる。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 竹下秀子: "発達連関のダイナミクス-行動発達の種比較から見えてくるもの-"教育方法の探求. 3. 1-21 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Takeshita,H.: "Dynamic comparison of the development of combinatory manipulations between chimpanzee and human infants"Behavioral and Brain Sciences. 24(印刷中). (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 竹下秀子: "赤ちゃんの手とまなざし-ことばを生みだす進化の道すじ"岩波書店. 124 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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