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情動認知における視聴覚情報の役割と文化の影響

研究課題

研究課題/領域番号 12011216
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関北里大学

研究代表者

重野 純  北里大学, 一般教育(体育及び資格教育センター), 助教授 (20162589)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード振り / 情動認知 / 視聴覚情報 / 表示規則 / 日米の文化差
研究概要

視聴覚間で情動が不一致の場合、すなわち「振り」をしている場合について、異なる文化的背景をもつ日本人とアメリカ人を被験者として情動認知の実験を行い、比較検討した。前年度の研究では実際のコミュニケーション場面においてしばしば見られる「振り」をした場合(感情を偽った場合)について、日本人を話者として日本人被験者とアメリカ人被験者の間で認知成績を比較したが、今年度はアメリカ人を話者とした場合について同様の実験を行うとともに、日本人話者の場合について追加実験を行いデータ数を増やした。そして前年度の実験結果とあわせて日本人被験者とアメリカ人被験者のデータを総合的に比較し、話者条件と聞き手条件の両方において、振りをした情動の認知行動における日米の文化差について結果を考察した。その結果,被験者と同文化に属する話者の場合、音声の情動に対する同定は異文化の話者に対する場合よりも増大する傾向にあることが認められた。また、情動の組み合わせによって聴覚の情動が大きく取られる場合のあることも見出された。その際,日常のコミュニケーション行動においてよく用いられる組み合わせにおいて特にその傾向が大きいことも分かった。以上の結果から、振りをした情動の認知においては一般に顔面表情の情動が優先されて認知されるが、表示規則を共有する同文化の話者に対しては音声の情動にも注意が払われ、視聴覚情報をより統合的に判断しようとする傾向のあることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 重野純: "絶対音感と音痴"音声言語医学. 41(3). 260-265 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Sumi Shigeno: "Influence of vowel context on audio-visual speech perception of voiced stop consonants."Japanese Psychological Research. 42(3). 155-167 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] Sumi Shigeno: "Emotional perception of speech sounds under audio-visual presentation."Abstracts of the XXVII International Congress of Psychology. 53 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 重野純: "視聴覚間の情報統合についての実験的研究-その動向と障害者への適用について-"特殊教育研究. 38(2). 95-99 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 重野純: "「ふり」をした情動の認知"日本心理学会第64回大会発表論文集. 544 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 重野純: "振りをした情動の認知-日米文化間の比較-"文部省科学研究費補助金特定領域研究(A)「心の発達:認知の成長の機構」平成12年度研究成果報告書. 137-144 (2001)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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