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語彙発達の相互作用文脈

研究課題

研究課題/領域番号 12011218
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関上智大学

研究代表者

荻野 美佐子  上智大学, 文学部, 教授 (70185528)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード語彙獲得 / 感覚・感情語 / 日常相互作用 / CHILDES / MLU / 入力言語
研究概要

1人の女児を対象とし、2歳から6歳の誕生日ごとに1日観察を行ったビデオ録画資料から女児の言語および非言語行動(このうち、コミュニケーション上意味があると思われるもの)をすべて書き起こすと同時に、女児に対する入力言語(非言語的やりとりも含む)も書き起こした。その中から対象女児が経験する1日の言語入力、相互作用、産出語彙について分析する作業を進めた。また、このデータを将来的には多くの研究者で共有可能とするために、JCHAT方式によるコーディング(Oshima-Takane & MacWhinney,1995)を行た。語彙の獲得の中でも、日常の相互作用が重要な役割と果たすと思われる感覚・感情語に焦点を当て、これらの語がどのような相互作用の中で獲得されていくのかを検討した。特に「いたい」の語についての相互作用を抽出して分析した。
今年度の研究では、特に2歳時点での1日観察から、この年齢の子どもが1日に経験するインプットの量と子ども自身の発話数、各活動ごとのMLUの日内変動について検討した。また、2歳〜4歳の感覚・感情語の出現について、ほぼ類似した条件でデータが得られている大久保データ(大久保,1983)との比較を行った。さらに、感覚・感情語が産出される相互作用のパターンを7つ抽出し、これらについての年齢変化、データベース間での異同を見た。
これらの検討を通して、感覚・感情語が埋め込まれる日常相互作用文脈を描くことができ、これらの語彙の獲得において、日常の反復される相互作用内での情報提供が重要であることが示された。また、語彙獲得については、それぞれの語のもっている特性によって、異なる獲得のメカニズムが働くと考えることができ、事物名称や動作に関する語の獲得と、感覚・感情語の獲得についての異なるモデル化が必要であることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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