研究課題/領域番号 |
12012212
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
吉田 広 愛媛大学, 法文学部, 講師 (30263057)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 弥生時代 / 青銅器関連遺物 / 武器形青銅器 / 集成 |
研究概要 |
青銅器そのもの、青銅器の模倣品、そして青銅器鋳造関連品の三者について、同一研究者という固定の視点による、総括的な集成と研究を進めた。今年度は、西北部九州や四国、東部瀬戸内地域などの青銅器を集中的に検討し、また各博物館が所有する出土地不詳品などについても資料化を行い、その概数は60点を越えた。そして、これらを含め、青銅器関連遺物の中でも武器形青銅器について、その型式分類の再考を試みながら、集製図として『弥生時代の武器形青銅器』を刊行した。 また、この集成を通じて進めた研究では、昨年度来資料収集に努めていた対馬についてまとめ、対外交渉者・交易者・北部九州圏の一員という対馬海人の多面性をその青銅器に見出した。なおさらに進んで、交易という側面から、壱岐・対馬を中心として汎西日本的な視野で青銅・青銅器を考察した。一方東日本についても、朝日遺跡での検討例を定点として、青銅器生産の東方展開状況の概観を試みた論考を上梓した。そして、四国の青銅器に関しては、昨年度の概説的検討を深めて、集落遺跡との対応から、四国弥生社会を読み解く方向を探り、「銅鐸分布圏」・「銅剣銅矛分布圏」という大地域間の対立図式でなく、むしろそこに青銅器を受容した小地域の独自性を評価できることを明らかにした。その一つとして、四国の弥生青銅器を特徴付ける平形銅剣に関して、善通寺市陣山銅剣を素材にその銅剣と埋納状態について考察した。
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