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オーロヴィル(南インド)における環境社会システムと多元的共生性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12013206
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

近藤 隆二郎  滋賀県立大学, 環境科学部, 助教授 (20263452)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードエココミュニティ / インド / エージェントモデル / オーロヴィル / 環境社会システム / 多元的共生コミュニティ
研究概要

南インドに1968年より建設されているエコビレッジである「オーロヴィル(Auroville)」の特徴は、(1)哲学・思想・信条の共有化,(2)ワールド・コミュニティ,(3)非管理システム,(4)実験成長主義,(5)環境技術の必然性,(6)周辺村落との共生関係,(7)徹底的な情報交流・発信システムである。
エージェントモデルをAurovilleに当てはめて分析を試みた。明確なルールがあるわけでもなく、といって組織が全く無いわけでもない。緩い社会システムの中にありながら、そこには創始者らの思想が共有化され、バラバラにはならずに個が有機的につながった自律的な社会を見ることができる。多くの構成要素が全体との調和を保つことで、結果的には自然的に機能しあうシステムとして解釈できる。スーパーエージェントのモデルでは、いわば個が先にあって全体が個によって後から構成されるということに特徴があり、デジタルエコノミーが現出したバーチャルフロンティアを捉えた挑戦的なシステムモデルとしてAurovilleも解釈できよう。つまり、エージェントの形成する場では、インプロビゼーションパワーが多分にはたらき、場で発生する即興の繰り返しが、主体者、客体者の融通無得な触発を促し、ある意味予想もしなかったアイデアを生み出す。スーパーエージェントは、相反する世界を融合させるパワーをもつと同時に、多彩な人物や多様な情報を交流させることでインプロビゼーションパワーによる価値創造の基盤を形成するのであり、Aurovilleの特徴も、むしろこの先進的なシステム形態を備え持っていたと言えよう。
Aurovilleの持つ「自由・信頼・実験型システム」とエージェント概念からみた分析とを加味すると、多元的共生コミュニティとしてのAurovilleは、各個というものを尊重しつつ、といって全体の統一性が無いわけでもない「相互浸透の協創経営システム」を持つと言える。それを可能にしたエージェント機能としては、「思想・哲学」と「積極的なコミュニケーション」である。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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