• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

19世紀末インド財政の危機とインド鉄道会社の再導入問題

研究課題

研究課題/領域番号 12013208
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関東北学院大学

研究代表者

渡辺 昭一  東北学院大学, 文学部, 教授 (70182920)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードインド鉄道 / インド財政 / イギリス海外投資 / 大不況 / ロンドン金融市場
研究概要

本研究は、大不況期(1873-96年)において、インド鉄道建設・経営をめぐる英印両国の政策的対抗のみならずその実態を追いながら、建設・経営主体が国家から私企業(鉄道会社)に再度転換されていく過程を、構造的動態的に明らかにすることを意図した。
第1に、イギリスの海外投資・貿易構造、インド財政、インド鉄道の研究史整理を行いつつ、最近のジェントルマン資本主義論が提示した問題点を明らかにして、本研究の課題と分析視角の有効性を確認した。
第2に、イギリスの議会史料である各種委員会の報告書・証言録、すなわち1870-74年インド財政調査委員会、1878年インド公共事業調査委員会、1878年東インド鉄道に関する調査委員会、1880年インド飢饉調査委員会、そして1884年インド鉄道調査委員会の報告書・証言録を分析して、一次史料に依拠したインド鉄道建設・経営の段階的発展過程を追及した。
第3に、旧インド省図書館所蔵の史料にあたり、イギリス政府(インド省)とインド政庁との間で展開されたインド鉄道をめぐる政策的対抗関係を明らかにした。
以上の検討から、大不況(1873-96年)期におけるイギリス産業の輸出停滞、ロンドン金融市場の資金過剰、飢饉対策費、アフガン戦争関連の軍事費の急増によってインド財政が危機的状況に陥ったことなどの諸要因が複合的に重なり合って、インド・ルピー為替相場の下落傾向にもかかわらず、ロンドン金融市場に依存したインド鉄道会社の再導入を図らざるをえなかったことを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 渡辺昭一: "桑原莞爾著『イギリス関税改革運動の史的分析』"西洋史学. 97. 76-80 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 渡辺昭一: "山本和人著『戦後世界貿易秋序の形成』"西洋史研究. 29. 172-180 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi