研究課題/領域番号 |
12013212
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 桃山学院大学 |
研究代表者 |
小池 誠 桃山学院大学, 文学部, 教授 (00221953)
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研究分担者 |
内藤 耕 静岡英和女学院短期大学, 助教授 (30269633)
小林 信彦 桃山学院大学, 文学部, 教授 (80025080)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2000年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | インド / インドネシア / 大衆文化 / 映画 / テレビ放送 / マスメディア / 移民 / ネットワーク |
研究概要 |
研究代表者小池は、インドネシアの大衆文化全体の歴史の中で、インド映画がどのように受容されてきたか明らかにするために、オランダ時代及びインドネシア独立後の統計資料などに依拠して、輸入映画全体のなかでインド映画の占める割合と映画館での上映状況に関して歴史的な変化を調べた。また、共同研究者内藤が平成12年9月にジャカルタで実施したインド系映画関係者とのインタビュー調査の成果も参照して、1930年代以降、インドネシアでどのようなタイプのインド映画が上映され、どの程度、インドネシア人の間で人気があったのか明らかにした。インドネシアで映画の上映が始まった当初からアメリカ製の娯楽映画が主流であったが、50年代後半以降、一般庶民を対象とした中級以下の映画館でインド映画がインドネシア国産映画よりも優位に立つ傾向が認められた。当時のインド映画の人気は、インドの映画音楽の影響を強く受けて生まれたダンドゥットという音楽が一般大衆の間で高い支持を受けていたことから明らかである。今日では、中級以下の映画館の廃館が進み、シネマコンプレックス型の映画館が増えていく中、インド映画の上映機会は減っている。ただし、民放テレビでは、ほぼ毎日インド映画が放映され、一定の人気を得ている。研究分担者内藤は、インドネシアのテレビ放送に関する調査研究を進めるとともに、平成12年12月に短期間のインド調査を実施し、インド製テレビソフトの海外輸出の状況について調査研究を行なった。また、研究分担者小林は、インド文化受容の歴史的背景を明らかにするために、文献資料に基づき、古代インドの文学と宗教がインドネシアに与えた影響について基礎的な研究を進めている。
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