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CPの破れを用いた標準模型を越える理論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 12014205
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

菅本 晶夫  お茶の水女子大学, 理学部, 教授 (70132686)

研究期間 (年度) 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードCPの破れ / B粒子 / フォトンコライダー / ミューオンコライダー / ベクトル型クォーワ
研究概要

(1)B中間子のππあるいはKπへの崩壊率を、昨年度発見された新しいQCDの手法(改良された因子化法)を更に改良して評価した。結果は実験データを良く再現した。この研究は今夏大阪で開催された高エネルギー国際会議(ICHEP2000)において、改良された因子化法の考案者であるBeneke氏により高く評価された。(広大の牟田泰三氏、Mao-Zhi Yang氏と菅本・楊の共同研究)
(2)光子・光子衝突型加速器は、スピン0のヒッグスボソンをs-チャンネルに生成できるので、ヒッグスボソンの研究には理想的な機械である。標準模型を越える模型には、しばしば、近い質量をもったCP-パリティーの異なるヒッグスボソンが現れる。このような場合、CP-パリティーが異なる2種類のヒッグスボソンを交換する過程及びその他の過程の間に起きる、様々な「干渉効果」を用いて、CP-パリティの異なるヒッグスボソンのシグナルを分離する方法を開発した。(浅川、渡部、鴨下、菅本)同様の解析をミューオンコライダーを用いて実行致した。この時、始状態と終状態のヘリシティーを決めれば、CP-パリティーの異なるヒッグスボソンを交換する過程の間の干渉効果が観測できることを示した。又一つの「非対称パラメーター」を用いて、ヒッグスボソンとミューオンあるいはトップクォークとの結合定数に関する情報を抜き出すことができた。(浅川、菅本、渡部)
(3)B中間子の輻射崩壊過程(b→s+γ)への標準模型を越える模型の効果を研究した。標準模型に第4世代目のクォークとして、SU(2)一重項のベクトル型Dクォークに加えて、ベクトル型のクォークUを加えると、これらは標準模型と同程度の寄与をすることが分かった。実験精度が上がれば、標準模型とベクトル型のクォーク模型には有為な相違が現れることを指摘した。(青木、浅川、長嶋、大下、菅本)

報告書

(1件)
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 牟田泰三,菅本晶夫 他2名: "B→Kπ,ππdecays in the QCD improved factorization approach"Phys.Rev.D. 62. 094020 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 浅川恵理,菅本晶夫 他1名: "Production of CP-even and CP-odd Higgs Bosons at Mum Collider"Eur.Phys.J.C.. 17. 279-284 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 青木真由美 他4名: "Contributions of Vector like Quarks to radiative B meson decay"Phys.Cett.B. 487. 321-326 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 浅川恵理 他3名: "Production of scalar Higgs and pseudoscalar Higgs in multi-Higgs doublet models at γγ-colliders"Eur.Phys.J.C. 14. 335-345 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書

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公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

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