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rhGーCSFによるヒト好中球の腫瘍細胞,傷害作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 12015017
配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

浅野 茂隆  東京大学, 医科学研究所, 助教授 (50134614)

研究分担者 白藤 尚毅  東京大学, 医科学研究所, 医員
家城 隆次  東京大学, 医科学研究所, 医員
幸道 秀樹  東京大学, 医科学研究所, 講師 (80161876)
長田 重一  大阪バイオ研究所, 分子生物学, 部長 (70114428)
研究期間 (年度) 1987
研究課題ステータス 完了 (1987年度)
キーワード顆粒球コロニー刺激因子(GーCSF) / GーCSF受容体 / 好中球 / 腫瘍細胞傷害作用 / サイクリックAMP / プロテインキナーゼC / GTP結合たんぱく / 活性酸素産生能
研究概要

1.クロラミンT法で^<125>I標識したrhGーCSFは, ヒト骨髄細胞と同様にヒト成熟好中球にも特異的に結合した. 結合定数は約1,500pM,結合部位数は数100と推定された. クロスリンカーによって結合された^<125>I標識rhGーCSFと受容体の複合体のSDSーポリアクリルアミド電気泳動による分析から, 受容体の大きさはおよそ180,000と考えられた.
2.rhGーCSFをヒト好中球に作用させると, 好中球の遊離〔Ca^<++>〕とサイクリックAMP量は緩やかに増加した. また, 細胞膜分画中のプロテインキナーゼC活性の低下, GTP結合たんぱくの結合定数の低下が観察された. 今後更に, rhGーCSF受容体の純化とクローニング, およびrhGーCSFによる好中球のリン酸化たんぱくの同定とその機能分析を計画している.
3.ヒト好中球をrhGーCSFと前〓置することによって, その化学走性能と活性酸素産生能は4〜5倍に亢進した. この活性酸素産生能の亢進はrhGーCSFの濃度に依存することも明らかになった.
4.rhGーCSFと前〓置したヒト好中球は, 対照に比べて明らかに高いヒト悪性黒色腫細胞に対するADCC活性を有していた. rhGーCSFのこのような作用はヒトリンパ球に対しては認められなかった.
5.rhGーCSFと前〓置したヒト好中球は, HLー60,K562,U937,WEHIー3Bなどのヒト,マウス白血病株細胞のDNA合成をもin vitroで著明に抑制した. in vivoにおいてもこれら腫瘍細胞傷害作用が認められるか否か, またどのような作用機序によるものかについての研究を計画している.

報告書

(1件)
  • 1987 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Shigetaka Asano: Acta Haematologica Japonica. 50. 1550-1556 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Satoru Matsuda: J.Leuk.Biology.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] Satoru Matsuda: Blood.

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書
  • [文献書誌] 浅野茂隆,他: "白血病細胞の生物医学的特性とその制禦" 癌と化学療法社, 9 (1987)

    • 関連する報告書
      1987 実績報告書

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公開日: 1989-03-30   更新日: 2016-04-21  

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