研究課題/領域番号 |
12015208
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平尾 雅彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (80282573)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | プラスチック / ライフサイクル / 循環モデル / ダイナミックフローモデル / ゼロエミッション / シナリオ分析 / 水道パイプ / 相互作用 |
研究概要 |
プラスチック製品のライフサイクルについて、代替案(シナリオ)に対応する変更をダイナミックに取り扱うことが可能なモデルを作り、リサイクル技術による循環システムの変化をモデル化し定量的に解析することができるようになった。具体例としては、PETボトル、ポリスチレン(PS)トレイ、ポリ塩化ビニル(PVC)およびポリエチレン(PE)水道パイプを取り扱ってきた。建物と同等に長期間の寿命を持つ水道パイプは、製造と排出時の時間差が大きいため、現在の素材選択の意志決定は数10年後のリサイクル可能性に依存するため、素材選択に関する長期的な時間変化を含んだシナリオ評価を行った。素材の切り替え速度によって排出総量もピーク値も大きく影響され、ゼロエミッションのためには時間変化を考慮することが重要であることがわかった。 このような個別製品の解析は可能となったが、プラスチック全体のゼロエミッション化を議論できるモデルではない。そのため、プラスチックを樹脂群と製品群を結ぶフローネットワークとしてマクロなモデル化を検討した。そのネットワーク内で相互作用している物質フローモデルを記述することにより、マクロなシナリオ、例えばある種のプラスチックの利用をやめる、ある製品群はすべて同じ樹脂から製造するといったシナリオについて、評価可能となった。例えば、物質フローの最上流のナフサ分解ユニットは全樹脂で共有しているため、ある樹脂の需要構造変化が、他樹脂の製造に影響を与えることが解析できるようになった。 ゼロエミッションを目標としたプラスチック循環システムを構築するために、個別製品のフローモデルとその評価方法を確立し、さらにプラスチック全体のフローモデルの構築を試みた。両方のモデルを相補的に併用することによって全体を見失わないプラスチック循環システム構築が可能になった。
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