研究課題/領域番号 |
12015221
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
千葉 光一 名古屋大学, 工学部, 助教授 (20281066)
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研究分担者 |
藤森 英治 名古屋大学, 工学部, 助手 (30291412)
浅井 勝一 名古屋大学, 工学部, 助手 (60151007)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 化学物質 / データベース / 管理システム |
研究概要 |
大学における化学物質管理システムは、基本的には各講座が化学物質を自主的に管理でき、同時に全学規模で化学物質の購入量、保管量、廃棄量を定量的に管理できることが必要である。名古屋大学では、大学における化学物質管理システムの構築を目指して、名古屋大学化学物質管理システム(MaCS-NU)の開発を行っている。講座内で保管している化学物質の調査を行い、総数で約17,000本、CAS No.分類で約11,000種の化学物質からなるデータベースを作成した。データベースには化学物質名、CAS No.,量、購入日、開封日、譲渡の意志、廃棄希望の有無、使用終了日の記録に加えて、化学物質の危険性や毒性に関する情報を付加した。本システムでは、化学物質の容器毎にラベル番号を発行して、各講座において容器ごとに管理するボトルマネージメントが基本となる。講座においては、新規購入化学物質の登録、使用終了や廃棄完了の記録を行い、さらに、毒劇物等の使用量管理や化学物質に関する情報の入手を行うことができる。全学の管理システムとしては、ラベル番号とCAS No.によって学内全体で保管されている化学物質の種類と量、廃棄された化学物質の量、毒劇物の保管状況などを把握することができる。これまでのところ、本システムについて、その動作特性を確認し、当初の機能を果たすことを確認した。 化学物質管理システムを全学規模で施行するためには、システムの導入にむけてのコンセンサスを形成することが最も重要になる。さらに、利用者負荷を軽減し、登録データ精度を向上させるために、化学物質管理を目的とする統一バーコードシステムを構築する必要がある。このような化学物質管理システムは、研究所から大学に至る様々なレベルの事業所における化学物質の適正な管理を可能にし、化学物質のゼロエミッション化を可能にするものと期待される。
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