研究課題/領域番号 |
12015232
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
金澤 晋二郎 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (10011967)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 家畜糞尿 / ゼロエミッション / コンポスト / 鶏糞コンポスト / 発芽インデックス法 / 超高温細菌 / 緑農地還元システム |
研究概要 |
現在"鹿児島県における家畜生産のゼロエミッション,を目指して研究を実施中である。平成12年度で得られている成果を要約すると、以下のようになる。 I.調査 鹿児島県で集中的な家畜生産により発生する膨大な量の家畜糞尿の資源化量(県内の主な堆肥化場146ヶ所の総生産量)は、一割りにも満たないことが明らかになった。その実態は驚くべきものがあり、少なくとも半量以上の家畜糞尿が未処理のまま、林内その他に掘った素堀への流し込み、あるいは雨の翌日に秘かに河川への放流等で処分されていた。この現象は大隅半島の鹿屋地区で顕著であった。 II.実験 1)石油の代替として、エネルギーの高い鶏糞を燃焼させて発電し、かつ燃焼灰(燐酸量が高く、燐鉱石に類似)添加して"高品質鶏糞コンポストを生産できる可能性を提案した。この方式は、過剰な窒素が含有するため引取り手の少ない鶏糞を石油の代替エネルギーと変換させ、フライアッシュは高品質コンポストの原料とする、一石二鳥の技術である。 2)家畜コンポストのスムーズな緑農地還元を図るために、簡便・迅速なコンポストの腐熟度の判定法として、"発芽インデックス法"を新しく開発した。 3)超高温細菌によるコンポスト製造の可能性を検討したところ、導入に良好な結果が得られた。 III.啓蒙活動 鹿児島県における家畜糞尿の資源化(コンポスト)と緑農地還元システムを構築して、家畜生産のゼロエミッシンを創生するために、平成9年に「有機質資源化リサイクル研究会」を組織(会長:金澤晋二郎)した。平成12年度では8月25日に鹿児島市において、官・学・民を結集して「有機物の資源化と堆肥の耕種別利用技術」のタイトルで講演会を実施した。
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