研究課題/領域番号 |
12019262
|
研究種目 |
特定領域研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 広島県立大学 |
研究代表者 |
宇田 泰三 広島県立大学, 生物資源学部, 教授 (20232837)
|
研究分担者 |
一二三 恵美 広島県立大学, 生物資源学部, 助手 (90254606)
|
研究期間 (年度) |
2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2000年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | Helicobacter pylori / ウレアーゼ / 抗体 / 酵素 / 活性 / エピトープマッピング / SPR |
研究概要 |
Helicobacter pylori(H.pylori)と胃疾患との関連から、胃中の強い酸性下でH.pyloriが胃粘膜への生着するのにそのウレアーゼが重要な役割を果たしている事が明らかになっている。本研究ではH.pyloriウレアーゼの活性を抑制するモノクローナル抗体の性質を遺伝子および立体構造の観点から検討し、以下の新しい知見を得た (1)H.pyloriウレアーゼに対するモノクローナル抗体(HpU)26クローンのうち、ウレアーゼ活性抑制効果を示すのは6クローンであるが、活性抑制率の最も高いHpU-2と2番目に高いHpU-18は、その超可変領域に特徴あるアミノ酸配列と立体構造を示した。 (2)同程度の活性抑制率を示す4クローン(HpU-1,17,19,20)については、アミノ酸配列と親和性定数との間に相関が見られ、β-subunitを共に認識する結果と一致した。 上記(1)、(2)の解析から、上記抗体の重鎖CDR-3が親和性とは別に抗原に対する特異性に関与していると推定された。 (3)エピトープマッピングの実験より、HpU-18抗体はH.pyloriウレアーゼのα-subunitのアミノ酸配列196番目から204番目を認識していることが分かった。これはHpU-2抗体のエピトープマッピングより推定された配列およびSPRによる抗原認識部位の解析と一致しており、信頼性の高い結果となった。 また、興味あることにHpU-18抗体軽鎖には特徴的な触媒三つ組み残基が存在している可能性が高いことが本研究で判った。
|