研究課題/領域番号 |
12019267
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
丸野内 棣 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 教授 (90181825)
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研究分担者 |
高坂 昌志 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (10278294)
左右田 昌彦 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手
石川 和宏 藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 研究員
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | レンズ上皮細胞 / 後発白内障 / アポトーシス / TNF / TRAIL / 受容体 / アクチノマイシンD / サイクロヘキシイミド |
研究概要 |
レンズ上皮細胞(LEC)にアポトーシスを誘導する分子を明らかにし、後発白内障の予防や治療に適用する。最初にレンズとその周辺組織におけるアポトーシス関連遺伝子発現状態を調べた。 アポトーシス誘導因子のTRAILの遺伝子は虹彩と脈絡膜で発現が認められ、レンズ上皮では認められない。一方その受容体(DR5)は脈絡膜とレンズ上皮に認められた。TNFの発現は認められなかったが、これに対する受容体TNFRはレンズ上皮のみで検出された。レンズ上皮におけるTNFRとDR5の発現は免疫染色によって確認された。レンズ上皮を培養すると、TNFやTRAILとそれらの受容体が発現するようになる。以上の結果よりLECのTNFやTRAILによるアポトーシス誘導の可能性が示唆された。 そこでTNFαやTRAILによるLECへの人為的アポトーシスの誘導を試みたが、因子単独では誘導されず、Actinomycin DやCycloheximidの共存により効果的に誘導された。Actinomycin DまたはCycloheximide単独でもLigand存在下と同様の効果が観察されたこと、また本研究の最終目的からするとActinomycin D(またはCycloheximide)単独でLECへのアポトーシス誘導が可能であるならば、その適用の可能性を追求することも有効な一方法であると考えられた。そこでActinomycin D処理の条件(濃度、処理時間)検討を行った。その結果、低濃度のActinomycin Dを一定時間処理する事により顕著なアポトーシスを誘導できた。このActinomycin Dによるアポトーシスはカスパーゼの阻害剤によって影響を受けなかった。また、抗TNFα抗体の投与によっても阻害を受けなかった。
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