研究課題/領域番号 |
12021202
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
田辺 俊彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (90179812)
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研究分担者 |
中田 好一 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80011740)
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研究期間 (年度) |
2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 恒星進化 / 恒星進化終末期 / 漸近巨星枝星(AGB星) / 質量放出現象 / 低温度星 / 長周期変光星 / 星周塵 / マゼラン星雲 |
研究概要 |
大小マゼラン雲は恒星進化終末期の研究で重要な役割を担ってきた。特に、最近我々が発見した球状星団中の赤外線星及びオーストラリアのウッドらによる周期・光度関係の五重系列の発見は、恒星の進化及び銀河系の化学進化を考える重要な問題として注目されている。本研究では、専用望遠鏡を徹底的に利用し、広領域サーベイによりAGB星を探査し、多くのサンプルからこれらの問題を可能な限り明らかにしようとしたものである。 そのためまず、サーベイ観測におけるデータ処理の自動化、パイプライン化を確立するとともに測光精度の向上を目指し、ソフトウエアの再評価を行った。この結果、データ処理が正確かつ迅速に行えるようになった。本観測は、南アフリカ天文台において名古屋大学専用望遠鏡(IRSF)+SIRIUSカメラを用いて約2ヶ月間行い、1.大マゼラン雲のバー領域1°×1°、及び2.年齢、重元素量の判っている球状星団約20ヶを3-4回反復観測した。観測のスパンは短いが、これらの結果、 1.球状星団の色-等級図から、AGB変光星がJ-K>2程度で振幅の大きい変光星が出現すること、 2.上記マゼラン雲バー領域において、数10個の明らかなAGB変光星を発見した。 これらの結果は、今後AGB星の進化を考える上で、貴重なデータとなると考えられる。
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